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【崩落のステージ】Another-C_8【 前篇 】


[817]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/25(金) 14:19:54 ID:???

>>816
どぅおーもー。 そうですね、カンピ選手達にも当然ドラマが続きます。
単なる敵チームメンバーという記号にさせず、考えて行動選択をさせたいです。
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翌朝、三杉達は指定の貸切バスに乗り込んで移動していた。
行く先の詳細は知らされていないが、車で1時間弱とのこと。
移動の方角から考えると、フィレンツェを飛び出してピサにまで出張るのかどうか…という所であろう。

しかしバスに乗っている選手達は、当然ながらそんな事に関心はない。
今日行われるテストマッチの事が半分、いまだ回復の情報のないアンザーニへの心配が半分。
ある程度の余裕がある者でも今後の不安で頭がもたげる様で、流れ行く風景や行先に気を留める者は居ない。

三杉淳はと言えば、彼は沈んだ表情で窓の外へ顔を向けている。
本当ならば、監督が普段するようなミーティングのおさらいをするべき所だろう。
だが彼はそれをする事が出来ず、ボーっと何を見るでなく意識を散漫にしているのだ。

三杉(アンザーニ監督………)

昨日までの2日間、彼はキャプテンとして監督の代理として、自分のやるべき事を一通り成し得た。
しかしやるべき準備を終えると、彼の心は自然とアンザーニへの心配に向き、戻れなくなっていた。
試合を控えているとはいえ、余りに自分が薄情だったのではないかと責める気持ちが生まれていた。

三杉(監督ならば『自分の為すべき事をやれ』と言っただろうとは思うし、それはきっと正しいだろう。
    けれどこれは…人として自分を許したくない気持ちは理屈じゃあない………。)

人間は鉄で出来ているわけではない・・・その事を三杉は今更に知った。



0ch BBS 2007-01-24