※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【見開き1ページの】キャプテン森崎43【晴れ舞台】
[161]2 ◆vD5srW.8hU
:2011/12/20(火) 00:59:21.43 ID:eUY5PNCV
〜ブラジルユース宿舎〜
彼は夢を見ていた。久しぶりに見る夢だった。
それは決して見たくはない夢だ。なにせ彼の父が死ぬ時の夢なのだから。
彼の父は現役時代は偉大な選手だった。その教えを受けた彼もまた同年代はおろか、
年上の大人たちすら手玉に取れる程凄い少年選手だった。
だがある時を境に彼はサッカーを楽しめなくなった。それでも彼はサッカーを続けていた。
それが彼が金を稼げる唯一の手段だったし、病院で寝たきりの父に実はサッカーが嫌いだなどとは言えなかった。
この最後の会話の時も父はしきりに祖国のサッカー事情を知りたがり、尚且つ彼にサッカーは好きか?と聞いてきた。
今にしてみれば父は見抜いていたのかも知れない。ああ、勿論だと答えた彼の真意を。
だがそれを確かめる術はない。目が覚めてしまえば枕に染みた涙が思い出させてくれる。
もう父は居ない。彼は一人ぼっちなのだと。
コインブラ「…また、親父の夢かよ」
アルツール・アンチネス・コインブラはその朝は念入りに顔を洗う羽目になった。
彼は知る由もない。奇しくも同じ頃、彼の正体に遂に気付いたチームメイトが居た等とは。
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24