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【見開き1ページの】キャプテン森崎43【晴れ舞台】


[253]2 ◆vD5srW.8hU :2012/02/28(火) 11:37:06.29 ID:/Q8hCuOX
クライフォートは所属クラブのイタリア遠征から帰ってきた所だった。
それは何てことはない、少年チーム同士の対戦で遠征と言う行為に慣れておく為の物だった。

だが相手に選んだチームに問題があった。それはイタリアの下位チームだったが、
指導者の方針かそれとも選手たちの資質か、反則覚悟のディフェンスを厭わないチームだったのだ。
更に地元びいきの判定でPKが与えられ、クライフォート達は無念の0−1負け。

クライフォート「それで僕、我慢できなくって叫んだんです。そんな卑怯な勝ち方で嬉しいのかって」

クラマー「そうか…そして、どうなった?」

クライフォート「逆に相手怒鳴り返してきて…こんなの卑怯の内に入らないとか、俺たちだって
生き残りの為に必死なんだとか、クリーンにやったらお前たちが勝つに決まっているのに
それを強要するお前は卑怯じゃないのかとか、お前に何が正しいか決める資格はないとか…」

純粋なクライフォートは怒りを露にしたが、相手が逆切れして自らの主張をしてきた事で
彼の今までの信念は覆されてしまった。世の中にダーティなチームや理不尽な判定があると
知識として知っているのと実際に被害に会うのでは天と地ほどの差がある。
そんなショックに更に自分を否定される体験が重なったクライフォートは精神的にボロボロになっていた。

クライフォート「クラマーさん、教えて下さい。僕が正しいんですか?それともあいつらが正しいんですか?」

クラマー「……………」

クライフォート「クラマーさん!」

長らく指導者をやっていても、こういう時にどう答えるべきかは分からない。迂闊な返答をすれば
取り返しのつかない事になりかねないが、返答を渋ればそれはそれでまた危険なのだから。


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0ch BBS 2007-01-24