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【見開き1ページの】キャプテン森崎43【晴れ舞台】
[254]2 ◆vD5srW.8hU
:2012/02/28(火) 11:37:50.24 ID:/Q8hCuOX
クラマー「それはワシにも分からんよ」
クライフォート「………え?」
故にワシは正直に答えるしかなかった。どの様に答えても先の不安がぬぐえないのなら、
せめてクライフォートの信頼を損ねない様にするのが一番だと判断したのだ。
クラマー「この歳になるまで生きてきても、何が正しく何が正しくないのか分かった事より分からない事の方が何倍も多い。
分かったと思っていたのに覆された事もたくさんある。サッカーだけでなく、サッカー以外の事でもな…」
ワシの役に立たない返答にクライフォートは表情を凍らせ、俯き、しばらくしてから呟いた。
クライフォート「じゃあ…あいつらは何で自分達が正しいと思ったんでしょう」
クラマー「それも分からんな。そのチームの選手たちも本当はやりたくないのにやっていたのかも知れん。
罪悪感を感じていて、それに耐えられずに逆切れをしたのかも知れん。
あるいは…あるいは。彼らの視点では本当に正しく見える事情があったのかも知れん。
今日の試合で負けてしまったら、結果を出せなかった罰として放出される選手が居た、とかな」
クライフォート「そんな…そんな事考え続けたら、何もかも正しいのか、正しいものなんか一つもなくなるか…
そのどっちかになってしまう!一体僕はどうすればいいんですか!正しさなんか最初から求めるべきじゃないんですか!?」
どんどん曇っていくその瞳の前にワシは逃げ出したくて堪らなかった。だが逃げられなかった。
逃げ道などみつからなかった。だからワシはただ正直に答え続けた。
クラマー「それは違うぞ、ブライアン」
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0ch BBS 2007-01-24