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【見開き1ページの】キャプテン森崎43【晴れ舞台】
[571]2 ◆vD5srW.8hU
:2012/06/12(火) 11:07:20.16 ID:wrcR23MH
松山「(そんなのは俺は認めな…いや、あいつらは元々俺に認められる事なんて望んでいないだろうし………!?)」
そしてその姿が彼に一つの事を気づかせた。
松山「(まさか…まさか、あいつらは誰からも認められるつもりはないのか!?認められなくてもいいのか!?)」
オランダが富や名声の為に戦っているのではない事を。
松山「(馬鹿げている!例え勝てても、罵声や恨みの嵐の中だったらそんなのは…
そんなのが、あいつらには意味があるのか…?ひょっとして、そもそも自分達の正しさを証明するつもりすら…)」
それが呼び水となって、彼に様々な事を気づかせる。例えば今、ベンチに引き上げてくる全日本ユースの面々。
松山「(………自分の正しさを証明しようとしているのは、ウチにも何人居るだろうか………
俺の事を認める奴より、認めていない奴の方が多いかも知れない………だけど、これが俺のチームなんだ)」
彼らは皆、松山にとっては大事な仲間である。性格や信念の問題で好感を抱いていない日向なども含めて。
だが彼らが松山をそう思っているとは限らないし、むしろ仲の悪い者同士も少なくない。
それでも今彼らは全日本ユースと言う一つのチームとして一丸に戦っているのだ。
チームワークや雰囲気に問題はあっても、間違いなく一つのチームとして、一つの目的の為に。
松山「(そう、か…)」
それに気づいた直後、松山は向かい側のベンチに引き上げるオランダメンバーの後姿を見た。
数分前までは理解の及ばない怪物に見えていた彼らは今、彼と同じただの人間に見えた。
松山「(俺に認められる事なんて望まない訳だよな。俺があいつらを認める必要もないんだから)」
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0ch BBS 2007-01-24