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【見開き1ページの】キャプテン森崎43【晴れ舞台】
[94]2 ◆vD5srW.8hU
:2011/11/14(月) 00:55:09.81 ID:79chUt6+
2点目を奪われたアルゼンチンは今まで以上に遅攻を使う様になった。
それは誰の目から見てもアルゼンチンがこう苦悩している様に見えただろう。
これ以上点を奪われる訳にはいかない、でもどうすればあの守りを崩せるんだ…と。
ヘルナンデス「(妙だな…アルゼンチンが思った程焦っていない気がする。まだ何か企んでいるのか?
この状況で逆転出来そうな手段なんてジェンティーレを退場に追い込む事位だが、
ジェンティーレはそんな搦め手に引っかかる程未熟じゃない。敵もそれは分かっている筈…)」
唯一ヘルナンデスだけはアルゼンチンの様子がおかしい事に気付いていたが、
それでも何をしてくるかは読めずこれと言った対応策を講じられなかった。
パスカル「(本当に出来るのかディアス?いくらお前でも…)」
ディアス「(出来るからやるんじゃない、やるから出来るんだよ)」
それも当然である。ディアスの閃いた手段は当のアルゼンチンユースの選手達すら
その実現性に半信半疑になってしまう程奇想天外な物だったのだから。
ましてやその衝撃をよりドラマチックにしイタリアを揺さぶる為に前半終了直前まで待たれては
どれだけ洞察力に優れた者であろうとも予測しろと言う方が酷である。
ディアス自身、試合前にはこんな大博打を打つ羽目になるとは思っていなかったし
今まで一回も練習した事はなかった。アルゼンチン人の彼が使いたくなかったと言う事情もある。
ブラジルの英雄の伝説のシュート、サイクロンを。
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