※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【待ち受ける】幻想のポイズン54【天才たち】
[155]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2011/10/28(金) 01:38:14 ID:???
ポタ… ポタ…
全てを読み終え、閉じた本の上に数粒の水滴が零れ落ちる。
それは霧雨魔理沙の流した涙であった。
魔理沙「魅魔様……」
溢れる涙をそのままに、魔理沙は涙と鼻水でぐじゅぐじゅになった顔のままノートをそっと胸に抱いた。
そこに、魅魔の魂を感じた。 そこに、魅魔の存在を感じた。
勿論、そんな筈はない――魅魔は今頃、外の世界で魔界Jrユースとして戦っているのだから。
だが、魔理沙は確かに感じた。感じ取った。 だから魔理沙は考えた。
これは、魅魔が残してくれた"魔法"なのだと。
やはり魅魔という存在は、魔理沙にとって大きなものだった。
魔理沙の抱えていた問題を、悩みを、苦悩を、全て打ち砕き――救い出してくれた。
魔理沙「そうだ……わかりきっていた事なんだ。 私に才能が無い事なんて、とっくの昔に。
だから……だから私は努力をして……それだけできっと満足していたんだ。
それだけで追いつける筈が無い。 追い越す事も無い。 天才にただ努力しただけで追いつける筈が無いんだ。
考えなきゃいけなかったんだ。 考えるんだ……私は魔法使いなんだから……!」
やがて魔理沙は涙をぬぐい、鼻水をかみ、寝間着からいつものエプロンドレスへと着替えた。
どうしたらいいのか、これから何をすべきなのか、何をするのが楽しむ事に繋がるのか。
魅魔の言葉を聞いた魔理沙に、迷いは無かった。 既に心は晴れていた。
今まで溜まっていた胸のどす黒い感情が、霧散したようでもあった。
魔理沙「まず、まず私がしなきゃいけない事……そうか、そうだな。 それは決まってるぜ」
そして、決断も早かった。
前
次
写
0ch BBS 2007-01-24