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【待ち受ける】幻想のポイズン54【天才たち】


[334]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/31(月) 01:52:12 ID:???
咲夜「……ふぅ」
霊夢「へぇ……随分気合入ってるわね。 今なら私でも抜くのはちょっと厳しいかな?」
咲夜「今も昔も抜けないわよ……私は紅魔スカーレットムーンズの守備を担うボランチ。
   バイタルエリア以下は全て私の世界――あらゆるボールは私のものよ」
妖夢「(私じゃ相手にもならないですね……パルスィなら……。 いや、パルスィでも厳しい……?)」

ボールを奪い、立ち上がった咲夜に浴びせられるは仲間たちからの勝利を喜ぶ声。
それに対して咲夜は瀟洒に笑みを見せ、片手をひらひらと振りながら喜びを分かち合う。
先ほどまで泣いていた少女(?)と同一人物とは、とても思えない振る舞いである。
そして、一方で立つ瀬が無いのは阿部瑠と呂出井の2人である。
勝負の結果はいずれも惨敗、悔しい程にまで咲夜に対して彼らは歯が立たなかったのだ。

阿部瑠「悔しい事やってくれるじゃないの……やれやれ、イイ男がこんな結果じゃ示しがつかないな」
早苗「どちらかといえば咲夜さんが絶好調だった……という感じですから、気にされる事ではないと思いますよ?」
呂出井「いいよなぁ……人を慰める余裕がある人は……。 どうせ私なんか……」
咲夜「貴方達にも貴方達の使命があったのでしょうけれど……私にも私の誇りと矜持がある。
   紅魔館の一員、レミリア=スカーレットの従者としての矜持がね……。
   見ず知らずの選手にそう簡単にやられる訳にはいかないのよ」
阿部瑠「その主君の厚意を裏切ったのに……まだ主君の為に戦えると信じているのかい?」
咲夜「当然でしょう。 ……先ほどまでは私は確かに落ち込んでいたわ。
   けれど、それを悔いている間は無い……時は金なり、ただ悔悟をして時間を浪費するよりも、私はお嬢様の為に懸命に動く。
   それこそが私がここに今いる意味なのよ」
阿部瑠「なるほどね……それがお前さんの強さの秘訣って事か……」

完全で瀟洒な従者――十六夜咲夜。
彼女は誰よりもレミリアに尽くし、レミリアを慕い、レミリアの為に存在していた。
その従者としてのプライドこそが彼女の強さの源であり、生きる意味でもある。
咲夜の言葉に阿部瑠と呂出井は感慨深げにため息を吐き、頬をかいて頭を下げる。


0ch BBS 2007-01-24