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【待ち受ける】幻想のポイズン54【天才たち】


[476]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/02(水) 01:12:43 ID:???
こうして半裸の監督が他の派遣選手に比べればふつうっぽい永琳の超常的パワーに驚いていた頃。
フランスJrユース控え室――ロッカールームでは、ルイ=ナポレオンが一人パイプ椅子に腰掛け、項垂れていた。

ナポレオン「くそっ……くそっ……くそっ!! 俺は……!」

当り散らしてもどうしようもないと知りながら、ナポレオンは近くにあったドリンクを乱暴に壁へと投げつけた。
壁に当たったそれは音を立てて地面に落ち、再びロッカールームは静寂に包まれる。
何度も退場処分にあい、何度もロッカールームでの待機を義務付けられたナポレオン。
しかし、彼は今まで感じた事が無い程の後悔の念と罪悪感を感じていた。

ナポレオン「俺は……なんてことをしちまったんだ……!」

次の試合の相手は、ウルグアイJrユース。
今日戦ったアルゼンチンのような守備がザルのチームではなく、鉄壁を誇る萃香を有するチーム。
そんなチームが相手で、自分を欠いた攻撃陣だけで点が取れるのか。勝つ事が出来るのか。
……少なくとも困難な道だろうと、ナポレオンは考えていた。

ナポレオン「畜生……」

その後、試合は特に何も起こらないまま流れて行った。
永琳としてはここでこいしも退場させられていればまだよかったのだが、反則紛いのディフェンスを封印し。
更にナポレオンの退場劇を見た事で安全なプレーを心掛けたこいしは危険なプレーを一切せず、こちらは失敗と終わった。
そして、アルゼンチンは結局1点も奪えないままだった。
10人になったフランスが守備を重視して一貫して守りのサッカーをし、さとりもゴールを許さなかったからである。
こうしてフランスとアルゼンチンの試合は、5−0という大差をつけて終わった。
試合が終わった時、アルゼンチンはやはり大差で負けた事がショックだったのか、喜んでいる者など当然おらず。
またフランスも、明日の試合を思えばいくら大差で勝っても手放しで喜べない状況にあった為、歓喜の声を上げる者はいなかった。

勝利をしても尚、フランスに立ち込める暗雲。運命の神は、彼らを嫌っていたのだろうか。


0ch BBS 2007-01-24