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【待ち受ける】幻想のポイズン54【天才たち】


[52]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/26(水) 01:23:25 ID:???
魔理沙「(まぁいい、あいつの性格も大概は又聞きだけだしな。 それより今はあいつのシュートの事だ)」

横道に逸れかけた思考を引き戻し、魔理沙は考える。
反町一樹という一選手について。
性格はともかくとして、反町一樹は間違いなく世界屈指の実力を持つストライカーである。
幻想郷という狭い世界で生きてきた魔理沙でさえ――いや、魔理沙だからわかる程の、絶対的なストライカーだ。
それはきっと、今頃彼が大暴れしているだろう外の世界でも既に認知をされているものだろう。
では、何故反町がそこまでのストライカーになれたのか――それは、やはり、彼が生まれ持った才能だろう。

魔理沙「(にとりは努力だって言ってたけどな……ずっとずっと、遊び惚けずシュートの練習してたからだって……。
     まぁ、霊夢みたいな特例を除けばそりゃ練習しなきゃのびねぇよ。 伸びる訳ねぇ。 でも……)」

そんなもので一気に世界最高峰のストライカーになられてはたまったもんじゃない、と、霧雨魔理沙は思う。
たった1か月か2か月、シュートの練習をしただけで、幻想郷にいたFW全員をごぼうぬきにした。
その事実は、間違いなく彼に才能があったからである。シュートにおける絶対的な才能が。
もしも反町一樹がそのような事を言われれば謙遜から否定をするかもしれないが、もしもそんな事になれば魔理沙は彼を殴るかもしれない。

魔理沙「(私が1か月、2か月シュートの練習をすりゃ世界最強のストライカーになるか?
     私じゃなくてもいい、誰だっていい。 ずっとずっとシュートの練習をしてりゃすぐに最強のストライカーか?
     ああ、違う。 違うぜ……そんな事がある訳がない)」

それは嫉妬だったし、羨望だったし、憧憬でもあった。
才能のある者に対し出来る、弱者の抵抗でもある。
とある外界の少年は、才ある者を憎み恨みつつ、しかし、それでも諦めない強靭な精神力を持っていた。
だが、魔理沙はその少年ではなかった。ただの人間だった。


0ch BBS 2007-01-24