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【待ち受ける】幻想のポイズン54【天才たち】
[68]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2011/10/27(木) 00:51:18 ID:???
咲夜「なんでも、倉庫を整理していたら出てきたらしいわよ……? これは僕には不要なものだから、って預かったけど……。
……ど、どうしたの?」
あまりの魔理沙の狼狽ぶりに、咲夜は理解が追いついておらず……。
それでも辛うじて、このノートを霖之助が持っていた理由を説明する。
恐らくは魔理沙がいつものように霖之助にマジックアイテムなり本なりでツケを払おうとした際。
それらの間に混ざってしまい、霖之助もそれに気づかず倉庫に入れて放置をしていたのだろう。
魔理沙「(でも……でも、今はそれはいい……そんな事はどうでもいいんだ!
今、私にとって、一番大切な事実は……! このノートが、ここにある……ここにあるって事だけだ!)」
「あたしゃここにいるよ」と今にもノートが喋りそうな錯覚を覚えながら、魔理沙は震える手でノートを掴む。
鼓動は高鳴り、喉は乾燥し、手に汗が滲みだしてきた。
不夜城カップで負けた時、旧友の靈夢から受け取った言葉――「みまノートの52P」。
魅魔からの伝言を、しかし、あの時から今日まで魔理沙は確認できず、内容も思い出せずにいた。
だが、今、魔理沙はそれを確認する事が出来る。
魅魔の言葉をもう一度、読む事が――聞く事が出来る。
どれだけ辛辣な言葉をかけられても、どれだけ冷たい態度を取られても。
それでも魅魔は魔理沙にとって、誰よりも尊敬すべき、大切な、師匠であった。
魔理沙「(魅魔様……! いったい、私に何を伝えたかったんだ……!)」
動悸を抑えようと深呼吸をしながら、魔理沙はゆっくりとそのノートの表紙に手をかけ……。
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0ch BBS 2007-01-24