【楽しい】城山正の挑戦２３【合宿】

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【楽しい】城山正の挑戦２３【合宿】

[111]城山正 ◆2veE6wGXw2 ：2011/11/10(木) 02:25:31 ID:2XlypUng
８月３週・ニケフェイズ

夏の暑い盛りを向かえ、炎天下の下スポーツに親しもうという市民は少なく、店内は閑散としていた。
それにも関わらず月星姉弟は忙しく店とバックルームを行き来していた。

美津乃「新平。イルカ知らない？イルカ」
新平「イルカは先週売れちゃったろ。今残ってるのはシャチだけだったはずだぞ」
美津乃「む～シャチか。……シャチ。まーしょうがないか」
新平「色違いなんだからいいじゃん」
美津乃「青か黒かは大きな問題。水着とのバランスだってあるんだし」
新平「どっちが前だか後ろだかわかんねえんだから気にし……がふっ！！」

背景に銀河を背負った姉の鉄拳が弟を打ち抜く。
頭部の粉砕骨折が疑われる音と落下音が店内に響く。

美津乃「あんただって自慢できるような身体してないでしょーが。そんな貧弱な坊や体形でいいわけー？」
新平「……ちゃんとプロティン飲んで、青い労働者で鍛えてるって」

その効果かむくりと立ち上がる新平。カウントも８で止まっているので試合の続行は可能だ。ただし足にキてはいるようだ。

美津乃「鍛え方が足りないんじゃない？お姉ちゃんが合宿で子供達と一緒に鍛え直したげよう」

ふふーんと半眼で弟を見やる姉。
それに答える弟の言葉は

新平「……姉ちゃんが一番鍛えなおさなきゃいけない人が帰ってきたぞ」

村さ来の様子を探りに行かせていた城山の帰還を告げる言葉だった。

城山「うわ。なんだコレ。海の家でもやる気？」

足の踏み場もないほどに広げられた、ボムボート、浮き輪、シャチ、足ヒレ、シュノーケル、銛……。

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