※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【魔王の足音】幻想のポイズン55【天才の意地】


[150]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/15(火) 23:28:59 ID:???
こうして幻想郷陣が戻り始めていた頃、アルゼンチンJrユースゴール前は沈痛なムードが漂っていた。
前半だけで3点差。それ自体は、決して大きな問題とは言えない。
アルゼンチンは本来守備ではなく攻撃に重きを置いたチーム。
どれだけ失点をしてもディアスを中心とした攻めで大量点を取って勝利をしてきたチームなのだから。
この3点差も、本来ならば問題ではないと言えたのだ。
だが、その肝心のディアスが今日の試合、不調なのが何よりの問題であった。

永琳「(これはまずいわね……引き分けに持ち込む事なら、ここからでも可能。
    ディアス君が調子を上げてくれれば、あっという間に追いつく事だって出来る。
    けれど……逆転をするのはかなり厳しい。 何か、何か策は……)」

それは永遠亭の頭脳――今はアルゼンチンの頭脳と化している八意永琳すらも策の講じ方に困る程の問題であった。
ディアスに頼り切りとも言えるこのアルゼンチンは、そのディアスが不調に陥った時、何をする事も出来ないのだから。

バッ タタタタタタッ!

ディアス「…………」
パスカル「ディ、ディアス……」

しかし、当のディアスは無言でゴールに突き刺さったボールを持つと即座にセンターサークルへと駆けだした。
早く試合を再開してゴールを奪うぞと、その背中は語っているようにパスカルには見えた。

パスカル「(……そうだ。 ディアスの体力が続く限り、アルゼンチンは何点でもゴールを奪える筈なんだ……)」
永琳「(……空元気、でもないわね。 ディアス君は本気でここから逆転出来ると信じている。
    ふぅ……私の計算ではかなり厳しいと出ているのだけれど……。
    ……まぁ、今の私はアルゼンチン所属の一介の選手。 キャプテンの意向には従いましょう)」


0ch BBS 2007-01-24