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【魔王の足音】幻想のポイズン55【天才の意地】


[309]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/18(金) 01:23:19 ID:???
後半開始から1分も立たない内に入れられた、幻想郷4点目のゴール。
これを受けて更に窮地に立たされたアルゼンチンは、次のキックオフをディアスに頼らぬ攻撃方法で攻めようとした。
ディアスの体力、そして調子を考えればこの考えは妥当であり。
事実上、フィールドの指揮官となっていた永琳は左サイドのパルスを使ったサイドアタックを仕掛けさせる。

リグル「わはははは! そんなドリブルでこの私を止められると思うてかー!! リグルタックルー!!」
パルス「何をする!!」

しかし、これはあっさりと阻まれてしまった。
そもそもディアスが突破出来なかった中盤を、その他大勢が突破出来る道理など無いのである。
そして、ボールを奪ったリグルは速攻を仕掛けようとしたのだが……。

反町「リグル! (いくらなんでも一人で突破は無茶だ! 一旦戻させよう……)」
リグル「反町、よしわかった! トクシックチャドクガだね!!」
反町「……えぇー」

これを静止した反町を見るや否や、リグルは強くボールを蹴って反町に向けて出し、自身はそのまま全力でゴールまで駆け込んだ。
自分がエースの名に恥じぬ大活躍をする事しか頭にないリグルは、自分が中心となって攻撃する構想しか頭になく。
また、使えないと判断をしたMFに任せてゴール前で待つというのは論外なのであった。
これには反町も唖然とするのだが、しかし、パス攻勢がアルゼンチンに有利なのは前半でもわかっていた事。
パスがイマイチな反町と、パスが静葉並に上手いリグルのワンツーリターンは見事にアルゼンチン中盤を切り裂き。
ラストパスをゴール前で受け取ったリグルは、そのまま豪快にライトニングリグルキックを決め、5点目を入れるのだった。

リグル「ハッハァー! 私が幻想郷のエースストライカー、リグル=ナイトバグだァ!! ……げほっ、げほっ」
反町「ああもう……体力無いのに無茶するから……大丈夫か?」

大丈夫ではなかったので、これを見た輝夜は2枚目の選手交代を早くもする。
リグルに変わって入ったのは幻想郷が誇る天才ドリブラー、パルスィ。
これに伴い、反町はリグルのいた位置――右側のストライカーの位置につき。
パルスィは右サイドハーフ、静葉はトップ下となり、試合はまたも再開されたのだった。


0ch BBS 2007-01-24