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【魔王の足音】幻想のポイズン55【天才の意地】


[313]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/18(金) 01:27:50 ID:???
誰もが、もう終わりだと思っていた。誰もが、このままアルゼンチンが終わると思っていた。
それは観客たちもそうだったし、フィールドで戦う戦士たちもまた、そうだった。
試合の残り時間は5分となく、点差は10点差で、ここからひっくり返されるというのは常識で考えて無理な事だった。

ピピィーッ!!

バムッ パシッ ……タタタタ

ディアス「はぁっ……はぁっ……」
反町「なっ……?!」
お空「ま、まだ来るの!?」

しかし、それでもアルゼンチンで始まったキックオフと同時、ディアスは中央突破を仕掛けてきた。
前半・後半、共に精力的に動いた彼のドリブルスピードは、すっかりとスローなものになっていた。
足に吸い付くような鮮やかなドリブル精度は、見る影もなく錆びついていた。
もはやそれは、ドリブルと言う事すら出来ない程、無様なボール運びだった。
だが、ディアスは中央突破を仕掛けた。

ディアス「(残りは何分だ……何点取ればいいんだ……?)」
反町「(何を考えてるかわからないけれど、ここで奪ってボールを回して試合終了だ!)」
お空「うにゅ〜! ボールもらった〜!」
ディアス「邪魔を……するなよッ!!」

ダンッ! バッ!!

反町「えっ……!?」
お空「う、にゅ……?」

そして、2トップのFWをクリップジャンプで抜き去った。
それは執念の突破と言って差し支えの無い、もはや気力だけを振り絞ってしたジャンプだったが……。
とにかく、ディアスは反町とお空をかわす事に成功をした。


0ch BBS 2007-01-24