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【魔王の足音】幻想のポイズン55【天才の意地】


[315]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/18(金) 01:30:12 ID:???
にとり「かぱー! そんなボロボロじゃ私たちだって抜けないよ!」
妖精1「(河童と一緒なら止められる!)」
ディアス「はぁっ……はぁっ……ど、け……よッ!!」

シュパンッ!

にとり「ひゅいぃっ!?」
妖精1「ま、股抜き……!?」

そして、ディアスはボールをにとりの股下を通して最後の壁を突破した。
ディアスにしてみれば地味な抜き方ではあるが、彼にはこうするより他に手は無かった。
ヒールリフトを出す事も、クリップジャンプをする事も出来ない程にまで、彼の足の痙攣はひどかったのだ。

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

ジョン「あ、あああああああああああああああああああああああああっ!? こ、これは……これは、どうしたことかぁ!?
    幻想郷、疲弊しきった筈のディアス君を止められない! 何故だ!? どうした、幻想郷!?」

観客「なんだよ畜生、出来るんなら最初っからやってろよディアス!!」「今更ゴールを奪ってどうなるってんだ!」

ディアス「(黙ってろよ、ここから逆転だ……。
      えっと、この後、キックオフをすぐ奪って永琳さんに速攻でロングを撃ってもらって……)」
ヤマメ「(この土壇場でゴールを決められてたまるか!)そんなドリブルで……!」
ディアス「ドリブルは……しねぇよ」
ヤマメ「なっ!? く、くそっ!?」

バシュッ ポーン

観客席からブーイングが聞こえる中、ディアスは飛び出してきたヤマメの頭上を越えるようにループシュートを放った。
バナナ回転をかける事も出来ない程に疲弊していた彼に出来たのは、ただのループシュート。
だが、それはヤマメの裏をかく事には成功していた。
そのままゴールへと、緩やかな軌道でボールは吸い込まれようとし……。


0ch BBS 2007-01-24