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【魔王の足音】幻想のポイズン55【天才の意地】


[349]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/19(土) 01:46:18 ID:???
ディアス「はぁっ……はぁっ……」

そして、退場をするディアスは尚も呼吸を整えようとしながら、生まれて初めての挫折を味わっていた。
試合に負けた事は幾らでもあった。一対一の勝負で負けた事だってあった。
サッカーをしている以上、常勝無敗という事は有りえないのだからそれは当然と言えた。
幼いころからサッカーに触れてきたディアスは何度も勝利を繰り返してきたが、敗北をした事もまた何度もあったのである。
だが、ここまで完膚なきまでにたたき伏せられたのは初めての経験だった。

今日の試合、ディアスが出来た事は何か? ディアスが魅せた事は何か? ……何も無かった。
マークについた反町には抜かれた。得意としたドリブル突破を何度も阻まれた。一対一の状況になっても防がれてしまった。
それは己を天才と考え、天才であろうとし続けるディアスにとって認めたくない事実で。
しかし、それを認められない程ディアスは子供でもなかった。

ディアス「(見てやがれ……幻想郷……。 俺は……俺は……こんなもんじゃあない。 こんなものじゃ、断じてないんだ!!)」

涙を流さなかったのはせめてもの彼の矜持だろう。
恨みがましい瞳で今日何度も自分に辛酸を舐めさせ続けた小さな妖精と地底のGKを睨み付け。
昨日の試合で堅守を見せたフランスのGKを想いながら……ディアスは心の中で強く吼えた。
それが負け犬の遠吠えにしかならないと思っていても、そう思わざるを得なかった。

※ディアスの感情が ディアス→(いつか必ず……)→さとり・ヒューイ・ヤマメ になりました。


0ch BBS 2007-01-24