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【魔王の足音】幻想のポイズン55【天才の意地】


[353]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/19(土) 01:51:08 ID:???
ジョアン「ゴホン。 まぁともかく、これでわかったろう。
     これからのサッカーは、ただ1人の天才が活躍をすれば勝てるという単純なスポーツではなくなる。
     では何が必要なのか……もうわかるな?」
筋骨隆々の少年「パワァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
ジョアン「違う! 全ての選手がそれぞれの役割に応じて動き、働き、仕事をする。 それこそが大事なのじゃ!
     そして、それを纏め上げるのがお前たちの役割なのじゃぞ!!」
筋骨隆々の少年「……でも僕、イタリア行っても出番無いんじゃないですか? ヘルナンデスってのがいるんでしょう?」
ジョアン「お前ならばヘルナンデスからでもポジションは奪える。 ……身体能力だけはあるのじゃからな」
筋骨隆々の少年「でもォ……色々と恨まれそうで怖いッ!!!!!!!!」
ジョアン「なんでお前は声がそんなにデカい癖に妙な所で臆病なんじゃ!」
筋骨隆々の少年「それにィ、コーチの言う事はちょっと難しすぎてわかりませんッ!! 僕、わからないッ!!!!!!
        コーチのお陰でたくさん筋肉がつきましたけど、コーチの思想にはちょっとついていけませんッ!!!!!!!!!」
ジョアン「おっ、お前という奴は……!(本当に頭の弱い奴じゃ! セービングには文句なしじゃが判断力は最悪じゃしな……)」

ジョアンは指導をした選手達を、イタリア国籍にさせワールドユースの舞台で戦わせようと画策をしていた。
その思惑には殆どの選手達が賛同を示し、ジョアンにつき従ったのだが……。
この少年だけは、断固として首を縦に振らなかった。彼はジョアンに恩義は感じていたが、ジョアンの思想とは相いれなかった。


0ch BBS 2007-01-24