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【魔王の足音】幻想のポイズン55【天才の意地】


[514]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 00:14:35 ID:???
さとり「……申し訳ありませんが、今日の試合も無失点を目標としています。
    ですから、勇儀さんが私からゴールを奪う事も無理だと思いますよ」
勇儀「ほう! 口だけは達者だ。 ……出来ると本当に思っているのかい? 私はお前さんと違って心が読めんからわからん」
さとり「本当に思っていますよ。 勝つのは我らフランスJrユースです……」

さとりはその星熊勇儀を前にしても一歩も引かず、無失点宣言をした。

さとり「そして……萃香さん」
萃香「んぃ? なーにかな?」

その上で、さとりは勇儀の後ろでにやにやと笑みながら酒を呷っていた萃香に声をかけた。
声をかけられた萃香は表情を変えずに返答し、さとりもまた無表情のまま……告げる。

さとり「……私は幻想郷三大キーパーに、今日の試合で返り咲きますよ」
萃香「ほーほー……。 ……てっきりその三大キーパーってのは私、紫、それと守矢の巫女の事かと思ってたんだがね」
さとり「そして、証明してみせます。 ……あなたよりも私の方が優れている、と」
萃香「……やってみな。 勇儀の本気のシュートを引きずり出し、その上でそれを止められたなら……一考の価値はあらぁね」

八雲紫、伊吹萃香、古明地さとり。かつては幻想郷3大キーパーと揶揄された3人のゴールキーパー。
その中で唯一、権威も栄光も失ったさとりは……今日のウルグアイ戦を、或いは幻想郷戦以上に待ち望んでいた。
伊吹萃香との直接対決……どちらがより優れたゴールキーパーかを決めるに、これ以上は無い試合であるが為に。


0ch BBS 2007-01-24