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【魔王の足音】幻想のポイズン55【天才の意地】
[549]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2011/11/25(金) 20:16:40 ID:???
しかし、このピエールのオーバーヘッドキックは萃香の渾身のクリアーで阻まれる。
ピエールのシュート力自体は決して低くは無いが、それでもただのオーバーヘッドキックでは。
小さな体躯ながらもジャンプ力とフィジカルに秀でた萃香の上からゴールを奪う事は難しい。
そして、弾かれたボールはそのまま零れ落ち……。
ボッシ「……!」
これを今日の試合ワントップのFWとして出場をするボッシが合わせた。
地面に跳ねて低空に浮き上がったボールに、その右足を振りかぶって思い切りボレーシュートの体勢を取ったのである。
グワァッ!
ジョン「あっとぉ!? これはピエール選手、惜しくもオーバーヘッドキックではゴールならずゥッ!!
しかし、このこぼれ球にはボッシ選手が詰めている! そのままボレーシュートだァァァッ!!」
ビクトリーノ「カノーバ!!」
ピエール「ボッシ!!」
ボッシ「(き、決めるんだ! あの派遣選手もいない! ここしかない!)ノートラップ……ノワールだァァァッ!!」
バコォオオッ!!
己の持つ必殺シュート――サーブルノワールを、ノートラップの状態から撃ったボッシ。
その威力は決して低くは無い……少なくとも、合宿以前から考えれば雲泥の差の精度のシュートだった。
カノーバ「決めさせるかァァァアアアッ!!」
バチィッ!
だが、それでも確実にウルグアイからゴールを奪えるかと問われれば首を傾げざるを得ない威力だった。
伊吹萃香がフィールダーとして出場をする前半、ウルグアイゴールを守るのはカノーバ。
彼のセービング力は一流とは呼べないレベルではあるが……しかし、二流とも呼べない代物なのだから。
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0ch BBS 2007-01-24