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【魔王の足音】幻想のポイズン55【天才の意地】


[633]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/27(日) 01:46:21 ID:???
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?

ジョン「とっ……と、止めたァァァアアアアアアッ!! さとり選手、辛うじて勇儀選手の三歩必殺をパンチングゥゥウウウッ!!
    一瞬ヒヤッとしましたが……しかし、ゴールを守りましたァッ!!」

勇儀「な……にィ……!?」
ビクトリーノ「(くっそー!! 確かに距離はあったけど、アレを弾くかよォッ!?)」

ピエール「ナ……ナイスセーブだ、さとり!!」
こいし「さっすが、お姉ちゃん!」
さとり「(……紙一重。 一歩間違えば、何も出来ず吹き飛んでいた……やはり恐ろしいですね、星熊勇儀)」

さとりのファインセーブに、観客たちは熱狂し大歓声を上げ。
それを聞きながら、フィールドに立つ両チームの選手達は対照的な表情を浮かべる。
ウルグアイは、いくら距離があるとはいえ勇儀の奥の手のシュートでも決まらないのかと絶望に満ちた表情を浮かべ。
逆にフランスはさとりの鉄壁ぶりに明るい笑みを浮かべ、更に勢いづく。

そして、シュートを放った星熊勇儀は唖然とさとりを見つめていた。
彼女の中での古明地さとりは、本当に貧弱で矮小な存在――少なくとも、距離があるとはいえ己のシュートを受けて止められる選手ではない。

さとりもさとりで、勇儀の事を内心冷や汗を流しながら見つめ返した。
辛うじて弾く事は出来たが……もしも一歩遅ければ、逆に吹き飛ばされていたのは誰よりも彼女自身がわかっていた。
もしも距離の無い、ミドルレンジから撃ってきていたならば……防げたかどうかはわからない。

さとり「(……とはいえ、防ぐ事は出来た。 まだ油断はなりませんが……私はあの星熊勇儀のシュートを防いだ。
     ……誰でもない、この私が)」


0ch BBS 2007-01-24