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【魔王の足音】幻想のポイズン55【天才の意地】


[670]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/28(月) 23:05:38 ID:???
それは観客席にいる観客、選手、実況者までもが唖然とし、半ばパニックとなる程のプレーだった。
どれだけ優れたゴールキーパーでも、殆どがこれは止められないと断定をしたシュート。
そのシュートを、完全にキャッチングした古明地さとり。
これを見て騒ぐなという方が無理であり、しばしこの熱狂は収まらない。

萃香「馬鹿な……! なんで地底の覚り妖怪が勇儀のシュートを止められる!?」
ビクトリーノ「……カス当たりなんかじゃねぇ、今のはちゃんとインパクトして撃ったシュートだぞ!?」
文「(……冗談きついですよ。 なんですかこれ? あの覚り妖怪、中身がスキマ妖怪と入れ替わってたりしません?)」

ピエール「……ナイスセーブだ、サトリ! よくぞ止めてくれた!!」
ブラボー「ブラボー! 実にブラボー!!」
こいし「見たか! これがお姉ちゃんのセービングだァ! 鬼にだって、負けないんだから!!」

フィールドに立つ選手達も、それぞれが対照的な表情を浮かべながらボールを持つさとりを見つめた。

ウルグアイにとって、勇儀の三歩必殺は唯一さとりからゴールを奪える可能性のあったシュート。
PA内からではなく、半歩だけでも外から撃てていれば、或いは入っていたかもしれないが……。
そんな仮定は今のウルグアイには何の慰めにもならない。
一度きりの奇策であるビクトリーノと勇儀のポジションチェンジは今後同じ事をしても見破られ、対策をされる。
もはや勇儀にパスを通す――シュートを撃たせる事は難しく、ここから逆転するのは不可能にしか思えなかったからだ。

逆にフランスは九死に一生を得、気勢を取戻していた。
もうこいしとドゴールは勇儀からマークを外す事は無いだろうし、ブラボーとベルジェルもマークがついているのだからと油断はせず。
仮に勇儀が再びボールを持つ事があっても、フリーには絶対にさせないようにとボールを奪いに向かえる気持ちでプレーに取り組むだろう。
勇儀に打たせなければ、残るウルグアイが持つ得点手段は文とビクトリーノのダイレクトシュートかドリブルゴール狙い。
だが、それは古明地さとりには通用をしない。
彼女に、PA内でのシュートは全て通用をしない。


0ch BBS 2007-01-24