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【魔王の足音】幻想のポイズン55【天才の意地】
[692]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2011/11/29(火) 00:36:16 ID:???
こうして幻想郷Jrユースメンバーが、明日のフランス戦に思いを馳せている頃。
フィールドでは歓喜に満ちた表情で喜びをあらわにするフランスJrユース。
予選リーグ敗退が決定し、悲しみに暮れるウルグアイJrユースの両チームが退場をしようとしていた。
萃香「………………」
さとり「………………ありがとうございます、萃香さん」
萃香「何も言わんうちから勝手に返答するんじゃないよ」
そんな中、不意に顔を合わせていたのは両チームのゴールキーパーたち。
萃香が歩み寄るなり、微笑を浮かべて礼を言うさとりに対し、萃香は憮然とした表情で悪態をつきつつ。
頭をガリガリと掻き毟りながら、口を開く。
萃香「……私も勇儀も間違いなく本気を出して戦った。 だが、結果はこのザマだ。
結果が出りゃ、素直に認める……。 それを歪めるのは、鬼の流儀に反する。
……古明地さとり、お前は間違いなく……PA内のシュートに関しちゃ、私を超えている。 素直に負けを認めよう」
さとり「………………」
萃香「私じゃ……あの勇儀のシュートを止められるかどうかもわからんからね……」
後半戦、最後の最後の時間帯となり酔いが最高潮までまわりさえすれば、伊吹萃香に怖いものなど何もない。
だが、さとりがシュートを撃たれた時点――後半30分近辺の時間で、萃香は果たして勇儀のシュートを止められたか。
……少なくとも、キャッチをする事は不可能であると萃香は認識していた。
誰よりも勇儀の実力を知る萃香は、その事実を誰よりもよくわかっていた。
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0ch BBS 2007-01-24