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【魔王の足音】幻想のポイズン55【天才の意地】


[754]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/30(水) 00:48:37 ID:???
〜 幻想郷Jrユース宿舎内 ミーティングルーム 〜

魔理沙「審判のフランス贔屓だ。 まず間違いなく、明日の試合でフランスの反則は取られない。
    それどころかこっちが何もしてないのに反則を取られる可能性も高い。
    それ自体は……よくはないが、まあ、いい。 問題は反則を取られて抗議する奴、文句言う奴が出てくる事。
    自分が笛吹かれてないのに抗議して、共倒れされちゃ困ったってレベルじゃなくなる。
    だから明日の試合、そういう奴は使えん」

夜も深まったミーティングルームで、霧雨魔理沙は改めて己の考えたフォーメーションを見直していた。
付添人は、このチームで随一の知識人でもあるパチュリー=ノーレッジ。
彼女を前にしながら、魔理沙はホワイトボードに黒いマジックで幻想郷Jrユースメンバーの名前を羅列していく。

魔理沙「具体的にはリグル、チルノ、お空……こいつらは出せん。
    グレーゾーンだと、妹紅と妖夢、それにメディスンだな……まあ、ここは予め言っておけば大丈夫だとは思うが」
パチュリー「……水橋パルスィは大丈夫、と判断したの? あなたは」
魔理沙「お前らの話だと、イタリア戦で反町とスイッチを決めたんだろ?
    それにヤマメの話じゃ、しっかり抑える所は抑える……勝つ為になら何でもやるタイプ。 なら、問題はねぇ。
    しっかり言っておけば下手こかねぇよ。 ……妬むだろうが」

気性が荒い、或いは性格が単純――隠し事や搦め手を苦手とするタイプや、そもそも人間を嫌う妖怪は、明日の試合で出すのは不安が残る。
それは明日の試合で審判がフランス贔屓の判定を多くしてくるという前提から来るもの。
魔理沙はまずそれを説明してから……では何故、パルスィを出していないのかについて説明を始める。

魔理沙「パルスィは完全なドリブラーだ。 だが明日の試合、ドリブラーは出しても殆ど意味が無い」
パチュリー「その心は?」
魔理沙「単純だ。 センタリングが殆ど意味ねぇんだ、フランスには」


0ch BBS 2007-01-24