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【魔王の足音】幻想のポイズン55【天才の意地】


[947]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/12/04(日) 18:06:59 ID:???
ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?!?

観客「畜生! あの野郎、さとりんのゴールをあっさりとこじ開けやがったな!!」「訴訟も辞さない! 法廷で会おう!!」
  「誰か、ゴルゴ呼んで来い! あいつスナイプしてもらおうぜ!!」

このゴールを受けて、まず最初に反応を示したのはフランスサポーターで埋め尽くされた観客たちであった。
フランスを応援する者が大多数を占めるこの状況。
前半10分、早くも幻想郷が先制点を挙げたという事実は彼らにとって望んでいたものではなく。
一斉に幻想郷――得点を決めた反町に向けてブーイングが起こる。

橙「……なんか、反町さん。 前にも増して凄くなってますよ……」
藍「うむ……」

その声を聴きながら、観客席にいた藍は怯える橙の頭を安心させるように撫でつつ。
フィールドで項垂れるフランスメンバー、フィールドで喜びを見せながらも……ブーイングに戸惑う幻想郷メンバーに視線を移し。
それからゆっくりと天を仰いで、考える。

藍「(……彼という人間に、常識は通用しない。
   それは幻想郷で西行寺快食友の会として、ネオ妬ましパルパルズの一員として戦ってきた時からわかっていたつもりだが……)」

彼女の思う事は、この先制点を決めた反町一樹について。
……古明地さとりは、間違いなく力を上げていた。
ミドルシュートにも以前以上に強くなり、PA内の強さは……彼女の主である八雲紫をも凌ぐだろう。
だが、そんな相手をも反町一樹は攻略してしまった……たったワンチャンスで、彼女のもっとも得意とするPA内のシュートで。

藍「(これをマグレと取るか、実力通りと取るかは……意見が別れる所だろうが……)」

少なくとも、藍はマグレではないと受け取った。
しかし、実力的には決してさとりは如何に体勢が悪かったといえど反町に負けていなかった筈である。
ならば何が悪かったのか……何も悪くは無い。
ただ、反町一樹は――どのような状況でもゴールを射抜く、そのような天命を受けていた、ように藍には見えた。
それは才能だとか、そういうものではなく、運命である。


0ch BBS 2007-01-24