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【崩落のステージ】Another-C_9【 後篇 】


[325]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/12(月) 18:42:37 ID:???

それに対するアルシオンの回答は辛辣だった・・・
少なくともジョアンにとって、それは耳を疑い、塞ぎたくなるような現実だった。

アルシオン「ジョアン監督、貴方は間違っています・・・・・・・・・二つの意味で。」

ジョアン「…どういうことだ、アルシオン?」

アルシオン「闘いとは敵を倒す事が目的…そしてフィオレンティーナは間違う事なき敵です。
       しかもい今敵というだけじゃあない、奴等はWトーナメントでも敵になる相手…
       勝ち続ける事が目的ならば、奴等は今日この場で完膚なきまでに叩くべきだ。
       カンピオーネと二度闘いたくないと思わせるくらいに……それが一つ。」

ジョアン「・・・・・・もう一つは・・・?」

アルシオン「もう一つは・・・このチームにパス戦術など必要ない、という事ですよ。」 

ジョアン「・・・・・・・・・・・・そう・・・か。」

何も言えなかった…ジョアンは何も言えなかった。
いつも素直に隣に座っていた、九年間以上連れ添った少年…
孫のように思いやり、時に厳しくサッカーを教えてきた特別な存在。
いつか何処かで擦れ違っていたのか、ボタンを掛け違えていたのか…
それだけが頭をグルグルと廻り、ジョアンは言うべき事を見失っていた。



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