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【崩落のステージ】Another-C_9【 後篇 】
[327]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/12/12(月) 18:45:14 ID:???
しかしジョアンは反応せず黙りきった儘、シニョーリなどはアルシオンを是とするような茶々を入れる。
発現がズレているシニョーリにフィッツウォルタが頭を押さえて呆れている内に・・・
彼の教育係(みたいな役回り)のクスタはシニョーリを畳んでしまう。
そしてアルシオンがその機を縫って再び発言を始め、フィッツウォルタはそれを止められない。
アルシオン「それにコーチ、彼等の中にオレを満足させるパスを出せる者…
そしてオレの本気のパスに合わせられる者は一人も居ませんよ。
そんな関係でパスを交わし合うなど無意味です…オレは他者を信じない、期待しない。」
ジョアン「アルシオン…」
カルバリョ「ああんっ!?」
イスラス「…貴様……!」 グッ
ディッテンベルガ「カルバリョ、イスラス! だがアルシオン、お前も何様のつもりだ!!」
いきり立つ選手とそれを止める選手。 当然ながら後者も落ち着いてなどいない。
だがアルシオンは腕のジェスチャーでそれを制し、最後の締めくくりまで一気に言ってのけた。
アルシオン「しかしこのチームは、各人が役割を果たせば最強のチーム。
彼等が自分の得意分野で全力を尽くすならば、オレは一定の信頼を置きますよ。
メンバーの一人一人が、他者に迷惑をかける事なく最強のパフォーマンスを見せる。
そうだ、それは敵がどんな戦術を見せてきてもチーム全員が個人技で叩き潰す…
監督、貴方が授けてくれた芸術的技術で叩き潰す…それがこのチームの正しい姿ですよ。」
全てを言い終えて、アルシオンはジョアンの方を強く見据えた。
カンピオーネ選手達の大半はジョアンの強い言葉を期待し待っていた。
・・・が、ジョアンはその目を受け止める事が出来なかった。
若者の誤りを叱り、正しい道を示せば好いのに…それが出来なかった。
それほどに目の前の衝撃は大きく、アルシオンの存在がジョアンにとって重く重かった証明であった。
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0ch BBS 2007-01-24