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【崩落のステージ】Another-C_9【 後篇 】


[328]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/12(月) 18:47:34 ID:???

ジョアン「アルシオン・・・・・・・・・貴様・・・  わ・・・ワシに 背くと言うのか・・・・・・?
      アルシオン・・・お前が・・・・・・。」

アルシオン「背く…?」

ジョアンはまるで戯言の様な言葉を弱々しく吐いていた。
ピクリとアルシオンが肩を震わせ、頬も引き攣らせる。

そもそもジョアンが今日まで若く精悍を保ってこれたのは、その決意の強さゆえだった。
それが揺らぎ崩落しかけた今、彼は本来の冷静な思考も言葉遣いも失っていた。
表情も急に老けたようになり、私≠ニいう一人称も年相応にワシ≠ヨと変わったのだ。

だがアルシオンが気付いて反応したのはソコではない。

アルシオン「ふ……ふふ……。 そう…そうですよね貴方からしたら。
       貴方は自分の理想とする最強のチームを作りたかっただけ…。
       ああ…オレの力を利用して、理想となるチームを作りたかっただけなんだ。
       ロベルト本郷への贖罪の為に、行き場のないオレを利用していただけなんだ。」

ジョアン「バ、バカな……そんなバカな事を…。」

そう言いながらも、ジョアンは反射でそれを否定する事が出来なかった。
ロベルトへの贖罪は、カンピオーネというチームを作るに当たって考えていない訳がなかったから…。
一人の個人技に任せるチームでなく、11人全員で闘うチームを作らなければならない。
選手を再起不能にさせる過ちを再び繰り返しはしないとロベルトに示す思い。
だがそれよりも原初に在った筈の、アルシオンに世界の舞台で再びサッカーをやらせたいという思い。
今のジョアンはどちらが先だったのか判らなかった、その思いに自信がなかった。
ジョアンにとってはどちらも非常に重要だった事である。
アルシオンを利用などと考えた事は無かったが、結果的に利用しているのではないかと
思い始めたら、それを切り捨てるように否定が出来なかった。



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