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【崩落のステージ】Another-C_9【 後篇 】


[334]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/12(月) 19:01:31 ID:???

ナジーブ「フンッ、そんな事か・・・。」

フィッツウォルタ「そんな事だって!?」

真っ当過ぎるくらいのフィッツウォルタの言。
しかしオーナーは、まるでそれが取るに足らぬ事のように鼻で笑った。

ナジーブ「勘違いしているようだから今教えておこう。
      諸君等に報酬は支払われるが、このチームは決してプロチームではない。
      即ち通常の組織形態とは違ってな・・・采配も監督への全権委任ではないのだよ。」

フィッツウォルタ「なにぃっ!?」

ナジーブ「監督とキャプテン、そしてオーナーの三者による合議制・・・
      そして今はオーナーとキャプテンの指示が一致している状況だ。」

『後は解るな?』という顔で見下ろしてくるナジーブ・ユブンタイ。
フィッツウォルタはこの発言に再び驚愕を覚えた、信じられなかった、馬鹿だと思った。
尊敬するコーチは、そこまで無条件にアルシオンの事を信じられたのである。
そしてアルシオンはその信頼を無条件に投げ捨てたのである。

ジョアンがかけてくれた信頼・・・フィッツウォルタは応えたい、恩返しをしたいと考えていた。
その心意気が前半、彼のプレイを驚くほど高度な物に押し上げていたのだが。

今のフィッツウォルタは、それを忘れたように愕然と立ち尽くしていた。



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