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【崩落のステージ】Another-C_9【 後篇 】
[362]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/12/13(火) 22:06:12 ID:???
イスラス「・・・奴等は叩き潰されて、ようやく後悔するという訳だな・・・・・・実に楽しみだ・・・。」
ディッテンベルガ「フフッ、ハハハ。」
『なるほど、この2人らしいな。』とフィッツウォルタは思い、少しだけ愉快な気持ちになった。
イスラスもディッテンベルガも、既にジョアンという名コーチの手の中から飛び出している。
勿論彼等が口にしている、ドイツ或いはオランダを纏め上げてカンピオーネを破り、誤りを知らしめる
というのは、簡単とは対極の苦難に満ちた道であろう。
・・・ともすれば、それは達成される事のない失敗の運命しかない道かも知れない、その可能性は低くない。
しかし彼等は、もしそう決まっているとしても進み始めて引き返さないだろう。
軽口にしか聞こえない2人の答えからは、それほどの覚悟が滲み出しているのが判るのだ。
フィッツウォルタ「そうか・・・判ったよ、ありがとう。」
彼らの回答を聞き・・・フィッツウォルタは自身の真実に触れた思いだった。
そしてそれに触れた後、もうフィッツウォルタには迷う気持ちがなかった。
目の前に広がる暗闇の荒野は覚悟≠ノよって明るく照らされ、その頬には爽やかな風が当たっていた。
フィッツウォルタ「オレがどうするかという事で・・・キミ達2人に相談がある。」
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