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【崩落のステージ】Another-C_9【 後篇 】
[413]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/12/16(金) 11:57:55 ID:???
だが彼は・・・いつからそんなサッカーを求めるようになったか、自分の事ながら判らなかった。
それどころか彼は、自分が何者なのか・・・自分が何故今の立場に置かれているのかすら判らなかった。
だのに、チームでプレイした記憶などないのに、チームで創造力を共有するイメージが必ず片隅に存在する矛盾・・・
物心がついた頃、彼は自身のルーツが無いと自覚した。
アルシオン(解るか? オレには最初から太陽なんかなかったんだ。 ・・・だから失う恐怖もない筈だった。)
彼の心理の奥底には、ルーツを取り戻したいという気持ちがあったのかも知れない。
だが少なくとも、彼の表層については常にそれを抑制して生きてきた…生きてこれた。
そして本当に最初から無かったのなら、いつまでもそれが可能だったろう。
しかし彼は知ってしまった。 自らのルーツを。
そしてそれが他者の暴力によって踏み躙られ、奪われた事を。
いや、それだけではない。
仮にそれが失われず、順調に平穏に生きて来れたとしても…
それでも彼のルーツは…誇り≠ヘ踏み躙られてしまうのである。
奴等は大好きだったフットボールにまで介入し、誇り≠奪っていくのである。
アルシオンは願った。
彼の世界をこんなにしてしまった人々に。
彼の誇りをこんなにしてしまう人々に。
知らなければ良かった彼自身の記憶に。
いつまでもいつまでも彼の耳から離れないあの雑音に。
目の前を蠢く敵たちに。
そして自分の物ではない、自分を表すこの記号・・・星の名前を冠するこの記号に
ただ一言―――――――
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