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【崩落のステージ】Another-C_9【 後篇 】


[430]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/19(月) 16:09:03 ID:???

ナジーブ「クック・・・ハァーッハッハッハ!!」

カンピオーネのオーナー、監督と同等に指揮権を有するナジーブ・ユブンタイは高笑いを響かせた。
キックオフゴール・・・およそ相手の戦意を叩き潰し、誇りを陵辱するようなそのプレイが彼には痛快だった。
おそらく今の彼の脳内は、ギャンブラーのように脳内麻薬が溢れ出して止まらない状況に違いない。

ナジーブ「アルシオンは私の見立て通りだった・・・クック、最高のショーだとは思わんかね?
      ジョアンの計画に大人しく金を注いでやったリターン・・・今ようやく得たわ。」

計画は成功だった。
彼がやったのは、とあるユーゴの民族主義者と密な関係を築き、表に出せない支援をし続けた事と・・・
最近は経済の流れにちょっと介入し、貧富の差を・・・地域ごとの不公平感を煽るよう仕向けただけ。
そんな些細な事で世界は動き、結果的にアルシオンの情緒は安定を失い、ジョアンとの間に壁が生まれた。

ナジーブ(・・・しかしナムリスもよくやってくれた物よ。
      まさかこの短期間で、アルシオンとジョアンをここまで見事に決別させるとはな。
      フフ・・・ スクール≠ヘ、かくも有意であったという事か。)

自分の息子がどんな魔術を使ったか判らないが、彼にとってそれは興味が無かった。
彼にとって結果が重要であり、まだ考えるべき問題が他にも沢山蓄積しているからだ。
息子は上手くやった、だが自分が手を出していたらもっと上手くやっていた・・・彼はそう確信している。
そしてこれから先、アルシオンを飼い続けられる事も確信している。
その事は彼の生きてきた人生・・・人も世界も金で動く≠ニいう持論が過去に何度も証明してきていた。



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0ch BBS 2007-01-24