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【崩落のステージ】Another-C_9【 後篇 】
[522]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/12/26(月) 15:06:05 ID:???
先ず自分がやるべき事はチームメイトに声をかけ、戦意を引っ張り上げる事・・・
『それを放棄する事だけは許されない』と云うキャプテンの自覚がそう思わせた。
そう…彼を寸での所で立たせていたのはその立場、その責任感。
何より三杉の脳裏に息づいて離れない、病床の中に在る筈の監督の顔だった。
三杉「……」
三杉は仲間の方へと歩み寄りながら、敬愛する監督の事を何度も何度も頭に思い浮かべた。
一度見たら忘れられない、その大きなお腹に白髪、口髭、深く刻まれた皺…
そして眼鏡の奥底に隠れた優しい眼差し。
三杉(監督は教えてくれた…。 『諦めたら、その時点で試合終了だ。』って。)
それは即ち、どれほど勝ち目の無い闘いでも、勝てる可能性はゼロではないという事だった。
諦めなければ勝てる可能性は潰えていないのである。
それは愚か者のバカな足掻きなのかも知れない。
現実が結果をもたらすのを、ホンの少しも阻害しないかも知れない。
けれど、いつの時代でも奇跡を起こしてきたのは闘うバカだった。
小賢しいだけの奴に奇跡が舞い降りたりはしないのである。
三杉「みんな…!」
残念ながら三杉の思考はその境地まで到達してはいない。
彼はただ諦める事をしたくなかっただけである…自分達を導いてくれた監督の為にも。
ゆえに彼は精一杯…膝を屈しかけている仲間達にこう言ったのだ。
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0ch BBS 2007-01-24