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【崩落のステージ】Another-C_9【 後篇 】


[756]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 16:00:59 ID:???

マルコのパスもバンビーノのドリブルも、普段の輝きが遠い物となった。
また新田もリズムを崩し、スピードだけが空回りするようになる…
そのような追い込まれた状況であったが、フィオレンティーナが直ぐに失点を重ねる事はなかった。
ブンナークがここに至り、追いこまれた獣のような闘いの本能を爆発させたのである。

ブンナーク「ボールか首を置いてきやがれっ!」  ドガガァッ!
ナムリス「ボゲゲェッ!」

ブンナーク「どけよっ!」 ガガッ
レビタン「ぬぅっ!?」

奪われても直ぐに奪い返し、また直後のドリブルでも相手を吹き飛ばした。
体力の限界が間近であったため、彼自身がシュートに至る事が無かったのは無念であっただろう。

結局フィオレンティーナの残りのシュート場面は1度だけとなった。
もう一人のストライカー、新田が後半29分に1対1を仕掛けた場面である。

新田(今のオレのシュートではゴールネットに届かない…けれど、ゴールを奪う方法はある!)

彼はこの試合の前に編み出した時間差シュートでゴールを狙った。
しかしそれもカンピオーネゴールを割るには至らなかった。
長い手足を伸ばしてゴールマウスに仁王立ちする、サビチェビッチの姿にミスを誘発させられたのだ。
観る者が見れば、サビチェビッチの姿は祖父の異名である黒蜘蛛≠彷彿させた筈だ。
新田自身も、まるで巨大な蜘蛛がゴールを隠している錯覚を覚えたのは偶然ではないだろう。



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