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【崩落のステージ】Another-C_9【 後篇 】
[765]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2012/01/13(金) 20:43:05 ID:???
ディッテンベルガ「そしてアイツも・・・。 カンピオーネを中から変える・・・いや、元の方向に戻すと
オレ達に誓ったフィッツウォルタ。 奴の手並みにも期待するとしよう。
・・・正味の所、そのカンピオーネを倒してこそ意味があるのだからな。」
イスラス「・・・ああ。」
またフィッツウォルタは、ジョアンが目指していたチームを自らの手腕で実現すると、自分達に対して誓った。
『それが敵わぬ場合、容赦なくカンピオーネを倒して欲しい』という願いと共に。
イスラスの道もディッテンベルガの道も茨と言えたが、環境を考えれば最も厳しいのはフィッツウォルタの道。
だがもしもそれが成った場合、イスラスもディッテンベルガも是非闘ってみたいと思ったのも事実。
二人は心からフィッツウォルタの健闘を祈っていた。
イスラスとディッテンベルガがフィールドへ視線をやると・・・
フィオレンティーナの選手達が立ち上がり、ようやく試合後の整列を終えた場面だった。
彼等から見ても気の毒な程、フィオレンティーナの選手の足取りには力が無かった。
カンピオーネの敵になると決めた二人にとって、その姿は決して他人事ではない。
仮に三杉と中山に代わって、あそこに自分達が立っていたとしたら・・・結果は決して好転しなかったろう。
軽口を叩くように話していたが、今日を以ってカンピオーネの強さは二人も思い知ったのだ。
また彼等はフィオレンティーナの選手達に対して、同情の念を抱く事はなかった。
二人にとってフィオレンティーナは敗者ではなく、今も尚ライバルと認識しているからである。
そしてそれはフィールド上のフィッツウォルタにとっても同じであった。
整列が終わり、両チームの選手達がベンチへと戻っていく中、フィッツウォルタだけは動かなかった。
力無く去っていくフィオレンティーナの背中をジッと訴えるように見詰めていたのだった。
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0ch BBS 2007-01-24