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【崩落のステージ】Another-C_9【 後篇 】
[857]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2012/01/17(火) 20:22:12 ID:???
・・・そして、それはやはり事実だった。
トレイゼ・ヴィットーリオ・ゴーリ・・・トレイゼさんがチームの財政事情をマスコミに公表し、
現オーナーであり実父であるデルマイユ・マリオ・ゴーリ氏を糾弾したんだ。
それによると『グルッポ・チェッキ・ゴーリ』の株が急落し、財政難がクラブ経営に影響したとの事だった。
7月の某日までに債務の一部を返済できなければ、来期のセリエA登録も不可能になると・・・。
そうなると、その後を受けたチームはアマチュアリーグからの再出発を余儀なくされるんだ。
この事態にマリオ氏はオーナーを解任され、トレイゼさんがその座を引き継ぐ事になった。
マリオ・ゴーリ氏はパルマとの間で主力2選手を売却する話を取り纏めており、
それを負債返済に充てるつもりだったらしい。
けれども、その2選手は相談を受けることもなく一方的に移籍を通告されたと、契約を拒んでいたそうだ。
トレイゼさんは直ぐにその話を握り潰し、違う方法での解決に乗り出した。
フィレンツェ市のスポーツ行政責任者ジャーニ評議員、ドメニチ市長と協力し、新会社の設立に走ったんだ。
その会社はフィオレンティーナ1926フロレンティア≠ニ名付けられ、同時にオーナーの公募が行われた。
更にトレイゼさんがイタリアサッカー協会会長へ嘆願書を送った事が報じられた。
『サッカー協会の規定通りであれば、フィレンツェが都市を代表するプロチームを持たない事態が起こってしまう。
しかし、この都市とフィオレンティーナがカルチョの歴史に残してきた足跡とその重要性を考えれば、
そのような事は何としても避けなければならない。
フィオレンティーナが消滅しても、次のチームが設立された時はセリエCに登録出来るよう便宜を図って頂きたい。』
そしてこのトレイゼさんの訴えは、どうやら聞き届けられたらしい。
イタリアサッカー協会が『チームが設立された場合、セリエC2登録を受けいれる事を特例として認める』との
声明を発表したんだ。
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0ch BBS 2007-01-24