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【崩落のステージ】Another-C_9【 後篇 】


[919]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 20:00:54 ID:???

ピエール「奴は大砲などと道具として使われるような器じゃない、絶対王になるべき男だ。
      そう・・・将軍さえ道具に使う、フランスのキング≠ノな。」

フランシス「ヘイヘイ、妬けちゃうねえ。」

ピエールの真摯な言葉をフランシスはおどけて受け流した。
ナポレオンの真の才能については以前も聞かされた。
そしてピエールの言が真実ならば、まさしく王様の器とも思っている。
しかしフランシスの見ているナポレオンの姿は癇癪持ちのガキ大将・・・裸の王様である。
いくら彼が最も評価するピエールが、ナポレオンに最上級の評価を寄せ続けているとしても・・・
その言葉への信頼は揺らぎ、疑いたくもなるという物だった。
気が付いたら、フランシスはピエールに対して疑問を投げていた。

フランシス「奴の天撫の才って何だったっけ? 未だにオレはチーっとも覚えられないんだよなあ。
       ホラ、イメージに合わな過ぎるっての? キャラじゃないって言ってもいいけどさ。」

ピエール「・・・・・・・・・」

再びピエールは沈黙を置いた。
・・・だが、彼はその後にゆっくりと口を開いたのだった。
そしてその口から語られた内容は、フランシスにとってやはり疑いたくなる物だった。


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