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11人の戦士たち


[13]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/08(木) 02:21:33 ID:???
金髪「あの、もしかして君もここに迷い込んだ……のかな?」
佐野「へ? ……あ、何? もしかして、あんたも気づいたらここにいたとか……そういうの?」
金髪「うん、実はそうなんだ。 それにしても……(違う時空の人、みたいだけど……それが同時に別の世界の同じ場所に飛ばされた?
   ……一体どういう事なんだろう? 念話も届かないし、どこかの管理外世界なのかな?)」
佐野「(あー、スーツ姿でこんな林の中にいるのもおかしいもんなー……この人も迷子かー)」

更に金髪の女性が自分もまたこの奇妙な空間に迷い込んだのだと説明をすると。
佐野は一気に気が抜け、その場に思わず腰を下ろし項垂れる。
一方で女性はメガネをくい、と上げながら頭の中でいろいろと考え事をするのだが……。
その考え事も結局の所纏まらず、とりあえず当座の問題を解決しなければと脱力しきった佐野に声をかけた。

金髪「……とにかく、ここから抜け出すのが先決だね」
佐野「え? あー、うん、そりゃそうですけど……。 ……どっち行けばいいかわかるんですか?」
金髪「うん、さっき飛んで確認したんだけど、君が来た方向に行けば石畳があったよね?」
佐野「と、飛ん……!?」
金髪「それでその石畳沿いに北の方向まで行けば、長い階段があったんだ。
   その先に何があるかはちょっとわからなかったけど……これだけの森林がある中、石畳で舗装されているという事は。
   そこには人の往来があるという事だから……多分、人がいると思うんだ」
佐野「い、いやいや、それより飛ぶてあーた!?」

理路整然と、とにかく迷った時は人のいる場所に行こうと提言をする女性。
だが、その言葉の根源が「飛んで視認した」という佐野にとってとても理解できないもの。
思わず佐野はツッコミを入れ、女性は少し困ったような表情を浮かべ頭をかく。

金髪「そうか……君の世界には魔法が無いんだね」
佐野「……あんた頭は大丈夫か」
金髪「至って平気だよ。 えっと……それじゃあ百聞は一見にしかず、見てて!」

また魔法がどうこう言い始めた女性を前に、とうとう佐野は不躾な言葉を投げかけた。
しかし、それもまた現代日本を生きる少年にとっては仕方のない事である。
これを受けて女性は再び苦笑を浮かべるも、怒る事はなく。
しっかり自分を見ててと言ってから小さく深呼吸をし……。


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0ch BBS 2007-01-24