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11人の戦士たち
[183]佐野の人 ◆0RbUzIT0To
:2011/12/13(火) 01:41:40 ID:???
パス交換を開始してから数十分。
始めはまるで形にもなっておらず、本当にただ「ボールを蹴る」だけだったダークドリーム。
しかし、佐野から正しいパスの出し方を習い、少しずつ少しずつそれを「パス」へと昇華させていった。
無機物である壁を相手にした目的も何もないボール蹴りではなく、人間を相手にしたパス交換。
時折佐野が見せる反応も、思いがけず出来た上手いパスも、先ほどまでのダークドリームの行為ではなかったものであり。
自然とダークドリームの表情には明るいものが宿り始める。
ダークドリーム「〜♪」
佐野「(うむうむ、なんだかんだで楽しんでるみたいだな。よかったよかった。さて、そろそろ寝ないと明日に響くが……)
……いい事考えた、ダークドリーム。 お前、ちょっと高いボール上げて見ろ」
ダークドリーム「え? 高いボール? ……って何?」
佐野「あ……そうだな。 俺がジャンプして届くくらいの高さまで、ボールを蹴ってくれ。 出来るか?」
ダークドリーム「……やってみる!」
不意に佐野は面白い事を思いついたと言わんばかりに嫌らしい笑みを浮かべた後、ダークドリームにハイボールを要求。
これを受けてダークドリームは、コクリと力強く頷いてから……小さく助走をつけてボールを蹴りあげる。
そのあからさまに力を込めた動きに佐野は苦笑しながらも、しかし、意外に正確に上がったボールに驚きつつ……。
高く上げられたボール目掛けて走り込み、飛び上がりながら体を上下反転させる。
タタタッ ぐるっ!
ダークドリーム「!!」
佐野「見ろー! これが俺の必殺シュート、オーバーヘッドキックだー!」
バシィッ! ……コーンッ! テンテン コロン
オーバーヘッドキック――佐野満の数少ないその技は、適格にボールを射抜く。
ゴールも何もない場所へと飛んで行ったボールは、壁に勢いよくぶつかりてんてんと地面を転がった。
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0ch BBS 2007-01-24