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11人の戦士たち


[373]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/17(土) 02:35:09 ID:???
そのスピードに乗ったドリブルは……佐野には到底真似する事が出来ず。
佐野は一瞬、少しだけ……ほんの少しだけ、どうして素人が俺よりもうまくドリブルが出来るんだと嫉妬を覚えた。
だが、すぐに頭を振ってその考えを振り払った。
元の世界に帰る為には、今は一人でも戦力が必要な状況――クーガーがサッカー上手いという事実は、喜ばしい事なのだから。

佐野「(……でもやっぱり納得出来ない俺が嫌いだ。 くそっ、素人に負けてたまるか!
    すぐにクーガーさん超えるくらいドリブル上手くなって……ん?)」
クーガー「はぁ……はぁ……」
佐野「(息切れしてる……? そりゃまああんだけ早口で何か叫んでたんだから当然といや当然……?
    いや、でもドリブル開始して少ししか経ってねぇぞ? も、もしかして体力がねぇのか?)」

負けん気を出す佐野は、そのままクーガーを観察していたのだが……。
やがてクーガーはドリブルでの往復のスピードを徐々に落とし始め、荒々しく息を吐き始めた。
始めはあれだけ喋りながら体を動かしていたなら息が切れるのも当然かと佐野は思ったのだが……。
しばらく経っても体力が回復した様子を見せないクーガーを見て、もしや体力が無いのだろうかと考えを抱く。

佐野「(この体力の無さは……ちょっとしたウィークポイントになりそうだな。
    ……でも、なんだってあんな動きが出来るのにそんなに体力が無いんだ?)」
クーガー「(ちっ、この程度の運動すら満足に出来ないか……)」

とにもかくにも、こうして佐野は自身の組に入った選手達全員の能力を見る事が出来た。
それぞれ長所と短所があるものの、概ね攻撃と守備のバランスは取れており……。
これならばポジションを決めるのもそこまで苦労はしないかもしれないと考えつつ、
能力確認はここまでだと自身もボールを持ち、佐野は練習の輪の中に混ざってゆくのだった。


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0ch BBS 2007-01-24