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11人の戦士たち


[843]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/28(火) 01:20:09 ID:???
ブースター「キュー……」
佐野「いくぜ、ブースター!」

号令をかけると同時に駆けだしていくチームメイト達と共に、佐野はブースターを抱えて走り出した。
イレギュラーズメンバーの中で唯一、人語を話さず解しているのかすら疑問が出る生物――ブースター。
シュート力はあるものの、そもそもこの生物は試合でもちゃんとした動きをしてくれるのだろうか。
それは少し不安な点でもあったが、しかし、彼がこのチームの中で一番の火力を持ったシュートを撃てるという事は紛れもない事実。
今日の試合、守備が売りとされる1ボスチームに勝つには、ブースターのシュートにとにかく期待をするしかないのである。

佐野「頼むぞ、ブースター! 今日の試合、お前が頼りだ!」
ブースター「……キュ!」
佐野「……俺の言葉、わかってる?」
ブースター「キュ〜!」

力強く言う佐野に対し、ブースターはあくまでも可愛らしく鳴き声を出した。
燃えていた佐野は思わずこの鳴き声を聞いて少しだけ脱力をするのだが……。
自らの声に対して返事をしてくれているように聞こえる鳴き声は、ブースターが人語を解している証拠……と思われる。

佐野「とにかく、今日はガンガン狙ってけよ! ……んじゃ、コイントスいってくるぜ」

最後に佐野はブースターにどんどん得点を狙っていけと言ってから、コイントスの為にセンターサークルへと向かった。
その為、彼は確認をする事が出来なかった。

ブースター「……ヴォウッ!」

佐野の言葉を聞いた後、ブースターが発したやる気に満ち満ちた鳴き声を。
その真っ赤な全身の毛を逆立たせ、愛らしい瞳の眼光を鋭くしゴールを見つめる姿を。

ブースター「ヴウウウウウウ……!」

炎の鬣を持つ雄々しき獣は、佐野の言葉を受けて静かに闘志を燃やし始めていた。


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