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11人の戦士たち


[8]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/08(木) 01:25:51 ID:???
佐野「あ……な、なんだよ……今の声……?」

耳鳴りがしたかと思えば、突如として誰かの声を聴いた佐野。
男女合わせて10人の声は幻聴とは思えない程にはっきりと聞こえ、佐野は思わず耳を塞ぐ。
だが、それきり声は聞こえなくなり耳鳴りもいつの間にか止んでいた。

佐野「(どこかから聞こえたって感じじゃねぇ……なんかこう、脳に直接響いたっていうか……。
    ……い、いや! 俺はそんな来生さんみたいな「ピキーン! 見える!」な電波キャラじゃないんだ!
    さっきのは……そう、きっとアレだ。 精神的に疲れてるからなんかこう、幻聴的なアレだ!!)」

それはそれで色々と恐ろしいのだが、佐野は先ほどの不思議な現象をひとまずそう言い訳して落ち着かせた。
しかし、自分でもそれが無理のある解釈だというのは重々承知だったし。
何よりもここがどこで、自分はどうしてこんな所にいるのかというのもまだわかっておらず。
問題は何も解決してなどいないという事は彼もまた理解をしていた。

佐野「と、とにかく早く家に帰らねェと……ここ、どこなんだろう……?」

改めて見回してみれば、やはり見覚えの無い景色、光景。
自宅までの帰り道どころか、ここがどこかなのかさえも佐野にはわからない。

佐野「……この年になって迷子ってのも恰好悪いが、人を探して場所を教えてもらうか。
   学校からそこまで歩いてねぇんだから、場所さえ教えてもらえばすぐ帰れる……筈だし」

どう考えても、この場所は長崎県――少なくとも佐野が住まう地域には考えられない程に、ド田舎である。
それでも、佐野はまだここが自分の知る長崎のどこか――日本のどこかであると信じて、人を探した。
――細心の注意を払って。


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0ch BBS 2007-01-24