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1- レス

私の巫女様


[62]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2011/12/25(日) 01:36:11 ID:???
>>61
【御守】は一つ作る毎にそのランクに応じた【神力】を消費します。
現在作れるのはランク1のみですが、【神力】を上げればより強力な物を作成できます。

ランク1の【御守】であれば
神力消費の式は【12*作成数+(1D6)】となります。
纏めて作るほどに時間の消費は小さく済みますが、その代わり神力の消費は激しくなります。

ランクが1上がる毎に消費量は10~15の幅で上がるので、神力は幾らあっても使い道があります。 省10

[63]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2011/12/25(日) 01:43:54 ID:???
余談
小学校6年生のクリスマス……

君代
「じんぐるべー、じんぐるべー……
 やることは今日もー、サッカーと巫っ女さぁんー♪」

チャ・ザ神
「(私は一神教の様な教義の癖に、その実多神教と言う訳のわからない神様ですからね。
 キリスト教のお祭りだって許容してしまうんですね)」

君代
「日本に来て大分丸くなったと聞きますけれど?」

チャ・ザ神
「(そうですね…ここは非常に緩いお国柄だと思いましたよ。 省22

[64]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2011/12/25(日) 01:51:16 ID:???
神様とおしゃべりしながら境内の掃除をしていた命の下に、
チームメイト(東京に居た頃のもの。男の子)の一人が駆け寄って来た。

神様と話している所を見られては、サイコさん扱いは免れない…
わかりきった話なので、気配を感じては声に出して話す事を中断するのが二人の決まりだ。

少年の方へ向き直ってみれば、彼は500円ほどの花束を両手に――ひどく頬を紅潮させていた。
息も何だか荒いが、走って来たにしては汗の一つも掻いていない。 省25

[65]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2011/12/25(日) 01:59:53 ID:???
君代
「……え、えっ」

命とその少年は、確かにチームメイトではあったが。
―――そこまで、仲が良い訳ではなかった。精々が、普通のチームメイト。
偶に一言二言、事務的に会話を交わす程度の間柄だった。

真面目に練習をこなし、優等生として知られる命に対し、
どちらか言えば不真面目な彼とは反りが合わなかったのかも知れない。

それでも、直接面と向かって告白されれば驚く。

「もう一回言うぜ、命!
 俺と、付き合ってくれ――好きなんだ!」

君代 省29

[66]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2011/12/25(日) 02:08:37 ID:???
「頼むよ、命……
 俺と付き合ってくれよ、なぁ?」

迷う命に、次々と催促の言葉を浴びせる少年。
とは言え、迷っている時に催促のされればそちらに傾くのが常であって。

彼女も例に漏れず、どこまでもYESに近い妥協を選んだ。
まずはお友達として二人で遊び、それから彼氏だとかそう言った話にしようとした。

君代
「わ、わかりました。
 ではまず、お友達から―――」

チャ・ザ神
「(―――命!
 その言葉、その先を紡ぐのを止めなさい!)」
省9

[67]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2011/12/25(日) 02:16:12 ID:???
戸惑いの表情を露にする少年。
――どこかその表情に、舌打ちをするような物が混じったのは気のせいだろうか?

君代
「(な、何をするんですかチャ・ザ様!
 私の恋愛までには、口を出さないで頂け――)」

幾ら神様でも、自分の色恋まで口を出される謂れは無いと内心憤慨する命だが。
チャ・ザ神はそれを諭すような声色でなだめる。

チャ・ザ神
「(命の人生にまでは、こんな強引な事は言いませんよ――
 ただしそれは、良い物ではないにせよ…悪い物でなければ、です)」 省22

[68]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2011/12/25(日) 02:24:24 ID:???
チャ・ザ神
「(それだけではありませんよ、命―――
 この少年、何者かに脅えている…何か、半ば脅しを掛けられている様に見えます)」

君代
「へ?」

「きゅ、急に黙っちまったけどさ、返事はさ―――」

目の前の少年が、何か言っている。
その間にも私に、チャ・ザ様の言葉と思念が伝わって来た。

チャ・ザ神
「(……私の記憶が正しければ、確かこの少年は柄の悪い中学生と交流がありませんでしたか)」

君代 省20

[69]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2011/12/25(日) 02:31:02 ID:???
「なぁ、返事、さ」

君代
「ええ、返事ですね。
 申し訳ありませんが、こんな事は初めてで……
 3日ほど、待っては頂けませんでしょうか?」

「3日―――!?
 いや、それ、それは、こまるんだよ。
 頼むよ、一日、いや二日で―――」

君代
「3日です。
 すいませんが、今日はそれ以上は」

……その後も何事か粘られたが。
最終的に、命の一喝によって追い返したのだ。
省21

[70]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2011/12/25(日) 02:36:22 ID:???
そんな事があった、卒業前のクリスマス・イブ―――
しみじみと、雪振る諏訪の湖畔でそんな事を思い出していた。

釣り糸を、垂らしながら。

君代
「うーん、釣れませんねぇ」

チャ・ザ神
「(そんな、悪い事を考えながらでは釣れる物も釣れませんよ。
 魚は、いえ生き物は人間の感情なんてお見通しなんですからね)」

君代
「あんまり釣れない所に、雪なんて降るからいけないんです。
 はぁ、折角のホワイト・クリスマスだったのに…妙な事思い出しちゃいましたね」 省9

[71]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2011/12/25(日) 02:40:14 ID:???


                 「あ―――!?」

                「(命―――っ!?)」

ざぶーん!
と妙に軽快な音と共に水没してしまったのでした。

君代
「ひぃん、ひんひん……」

チャ・ザ神
「(これが本当の、水も滴る良い女……?
 濡れ美人と言うのは好きですよ、命)」

君代
「うれしく、ないですーっ!」

ちゃんちゃん。
------------------------------------------------- 省8


0ch BBS 2007-01-24