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私の巫女様
[885]私の巫女様 ◆Miko/icOEk
:2012/03/04(日) 01:57:03 ID:???
涼
「了解したであります」
菜々子
「じゃあ命ちゃん、貴女はこっち〜」
君代
「はい、おっととと」
菜々子
「れっつ、ごぉ〜★」
君代
「あ、アレだけの機材を持ってこれるんですかね…?」
当然の疑問。
菜々子
「持って来れなきゃ持ってこないわよぉ〜。
おうちには、もっと大掛かりなものもあるのよぉ〜?」
君代
「えっ!?」
[886]私の巫女様 ◆Miko/icOEk
:2012/03/04(日) 01:58:42 ID:???
そう言えば手で持って行ける大きさのものしかない。
……どうなってるの、この家族?
菜々子
「だからぁ、私達に出来るのは早めに行って〜…
場所を確保する事よぉ〜。どうせ私達が触っても、危ないのだしねぇ〜?」
君代
「な、なるほど……一理ありますね」
そう言った理由で一旦涼を置き、第三グラウンドへと向かうのであった……。
観客A「オイ、あの二人あの男置いて行ったぞ!?」
観客B「チャンスなんじゃね!?」
観客C「お前行けよ!ほら!」
省10
[887]私の巫女様 ◆Miko/icOEk
:2012/03/04(日) 02:00:02 ID:???
今日はここまで。
明日は……試合、やろうと思えば…
[888]私の巫女様 ◆Miko/icOEk
:2012/03/05(月) 00:09:46 ID:???
君代
「今日は巫女の日ですよ!」(フンス)
えへん、と胸を張って褒めて欲しそうに
自信満々の顔で言う光景。
[889]私の巫女様 ◆Miko/icOEk
:2012/03/05(月) 03:19:17 ID:???
第三グラウンド。
そこには片方の観客席にのみ、集中して観客が居る異様な光景が広がっていた。
それも―――全員、女。
君代
「……なんですかねこれは…」
菜々子
「いいんじゃないかしら〜…紛れ込めば隠れる必要もないわよぉ」
こそこそっ、と同姓の群れに紛れ込む二人…
その同性達の目線は、全て大声で叫ぶ花真瀬中学校の10番に向けられていた。
鎌瀬
「やぁ!
今日は僕、【鎌瀬 一(かませ はじめ)】の
省13
[890]私の巫女様 ◆Miko/icOEk
:2012/03/05(月) 03:27:05 ID:???
鎌瀬
「諏訪社中の皆!
悪いけど、今年全国に行くのは僕たち花真瀬中だ!
でも安心したまえ!君達の分も僕が戦う!」
観客席
「キャーッ!」「カッコイーっ!」
鎌瀬
「ハハハハ!
まぁ見ていてくれ!この鎌瀬一ある限り、花真瀬中に負けは無い!」
ハーハハハハ!となおも続く高笑いに二名どん引き。
諏訪社中イレブンからの熱い殺意がびしびし伝わってくる…。
君代
「……なぁんですかね、これは…」
菜々子
省15
[891]私の巫女様 ◆Miko/icOEk
:2012/03/05(月) 03:28:41 ID:???
丁度その時、
絶え間ない黄色い声援の中を涼が歩み寄ってくる。
涼
「姉方様、良い場所に陣取ったでありますね…
これなら捗るでありますよ……」
菜々子
「あらあらどうも〜♪」
来るや否や機材の設置を手際よく行い始める涼。
その佇まいは、一流の諜報員のそれである。
君代
「はえ〜……」
菜々子
「はい、命ちゃんこれ♪」
菜々子から渡されたのは、小さな小さな耳に付ける端子…
一言で言えばイアーホンだった。
[892]私の巫女様 ◆Miko/icOEk
:2012/03/05(月) 03:29:46 ID:???
君代
「い、イヤホン……」
チャ・ザ神
「(諜報部隊か何かなんですかねぇ……?)」
菜々子
「付けないと聞こえないわよぉ〜」
涼
「指向性があるでありますから、余計な音は聞こえないでありますよ…
霧が邪魔でよく見えないでありますね……」
きーり、きーりとカメラと双眼鏡を調整。
双眼鏡の調整が終わり次第菜々子に手渡され、バケツリレーで命ちゃんの手元へ。
ずしりと重い、決して安物には見えない…そんなものを霧の中手渡されてしまう。
君代
省6
[893]私の巫女様 ◆Miko/icOEk
:2012/03/05(月) 03:36:28 ID:???
君代
「ひぇっ……」
高級だとは思ったが、予想以上の高級さにびっくり命ちゃん。
菜々子
「確か短時間なら、水没してもオッケーよぅ♪」
君代
「さ、参考までにお幾ら万円で……?」
涼
「2、3万円だったでありますかねー…良くは憶えてないであります」
チャ・ザ神
「(ヒエエエエ〜ッ!)」
君代
「あ……そ、そうですか…大事に使いますね…」
チャ・ザ神様の悲鳴を脳裏で聞きながら、命ちゃんは誓った。
省2
[894]私の巫女様 ◆Miko/icOEk
:2012/03/05(月) 03:47:35 ID:???
大事に大事にイヤホンを耳に差し、双眼鏡に手を掛ける…
見やるのは当然、コイントスを終えて睨み合う花真瀬中学校キャプテンの鎌瀬と…
"NAGO"と名前を背負い、背番号1番の男だった。
鎌瀬
「キミが諏訪社さんのGKかな?
悪いけど、今日の僕は乗っててね……3点は貰うよ!」
名護
「……やれるなら…やってみるが良いでしょう。
魑魅魍魎跋扈するゴール前…名護啓介が、そこに居る」
鎌瀬
「…?
全然わからないけど、勝つのは僕たち花真瀬中だ!
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0ch BBS 2007-01-24