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【闇のオーブ勢】ファイアーモリブレム36【分裂?】


[822]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/02/26(日) 15:37:19 ID:???
沢田から聞いたことがある。今でこそ世界規模の大企業『ヒューガー』の若社長として巨万の富を得ている日向だが、
小学生時代の彼は毎日が極貧との戦いだったという。父を事故で失い、幼い兄弟たちを養うために働いていたという。
彼にとってはサッカーは生きるための手段だった。だから負けることは許されない。
家族を守るために勝ち続けなければならない。それこそが日向小次郎あれだけの男に仕立て上げた要因なのである。

反町「(皮肉なことだな。生きるために戦ってきた男は今、戦うために生きているように感じるのは俺だけだろうか。
   戦い、勝利することだけでしか喜びを感じることができない男、日向小次郎。
   それを聞いた時、俺は奴に向けていた感情が変わった。恐れや怒りではなく『哀れみ』を感じたんだ)」

それと同時に、反町は決意する。彼の守ろうとした『東邦』のサッカーをこれ以上自分の未熟さのせいで汚す訳にはいかないと。
日本リーグの頂点に君臨することで、彼の勝利への執着心の象徴を守ってやろうと決意したのだ。
だが、反町は知らなかった。全てを犠牲にしなければ背負うことができないほどの日向の信念の重さを。

ライアン「(この人、背は僕より高いけどなんだか動きが堅い。これなら…!)」

反町「ぐっ…どけよ!どけぇっ!!」

オグマ「フッ、なんだか知らんが気負い過ぎだぜ。サッカーってのはもっとノビノビとやるもんだ」

反町「なにィ!…あっ」

ポンッ!

ライアン「と、取った!やったぞぉ!」

ライアンは体格の小ささを巧く使い、反町の懐に入り込んでボールの落下を待った。
オグマのプレッシングを押しのけるために、反町は一瞬だがボールへの意識を途切れさせてしまう。
その隙を使い、ライアンは見事ボールを奪うことに成功したのだ。


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0ch BBS 2007-01-24