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【闇のオーブ勢】ファイアーモリブレム36【分裂?】
[977]モリブレム ◆RK7RVcZMX2
:2012/03/03(土) 00:33:31 ID:???
ジョルジュ「いいかトーマス、よく見ておくんだぞ」
ジョルジュの受け流しの技術は芸術的であり、そして実用性も高かった。
風のように相手の突進をいなし、その衝撃をそのまま跳ね返してしまうのだから。
だが、トーマスはいくら訓練してもこの技を覚えることが出来なかった。
彼の性格上のことなのか、逆に自ら接近して攻撃役を突き飛ばすという暴挙に出てしまう。
ジョルジュはこのトーマスの失敗に目を丸くして笑い飛ばす。
トーマス「(うう…そんなに笑わなくてもいいじゃんか…)」
ジョルジュ「これは素晴らしい新解釈だよトーマス。なるほどなるほど。
お前のその不器用なまでの力強さはこれまでの弓兵の常識を覆してしまうほどだ。
お前みたいな存在が、新たな可能性を生み出す。これからも頑張ってくれよ」
ジョルジュがイメージしたもの。それはこれまで相手の攻撃を避け、
受けることしかできなかった弓兵の新たな反撃手段である。
それは強烈な体当たりにより相手を押しのけ、強制的に間合いを離すというものだった。
トーマス「(ジョルジュさんも変わり者だよな。しまいにゃこの体当たりを駆使した行軍や作戦が流行りだすとか。
まぁ俺の自信を失わせないようにするフォローにしちゃ、出来過ぎな感じもあったけど)」
それでも自分の価値を認められたような気がして嬉しかったのだ。
常識にとらわれず、常識をくつがえす存在。異端なものだと白い目で見られることもあったが、
ジョルジュのおかげもあり、それ以上にトーマスは誇りを抱くことができたのだった。
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0ch BBS 2007-01-24