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【この借りは】Another-CU_1【必ず返す】
[381]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2012/02/20(月) 18:44:36 ID:???
ここまで話したところでジャーニ氏はようやく腕を組んだ。
三杉の疑問の意図を理解したと言う事であろう。
しかし彼は直ぐに口許を上げてニヤリと笑み、質問へと回答するのだった。
エムスカ「私はフィオレンティーナがオーナー・・・即ち企業の物だとは思っていなかった。
フィオレンティーナはフィレンツェの物、フィレンツェに住む人々の共有財産だと思っていたのだよ。
ま、言うなればフィレンツェ市民の心の拠り所と言っても良い…当然私にとってもな。」
三杉「心の拠り所…共有財産ですか…。」
エムスカ「我々はフィレンツェに生きる者として、都市の伝統と歴史…その精神を受け継いでいるのだ。
喩えオーナーが変わろうが、喩えチームの名が変わろうが、我々が伝統の灯を絶やさねば…
我々が愛し、サポートし続けられるならば、このチームは立派なフィオレンティーナなのだ。」
三杉「精神を受け継いでいる…ですか。
(そう言えばトレイゼさんも言っていた…受け継いだ物は、さらに先≠ノ進めなくてはならないと。)」
ジャーニ氏の言葉は力強く、三杉は不思議と心が軽くなっているのに気がついた。
自分は所詮余所者、外国人に過ぎない…しかし『フィオレンティーナは消滅した』という言葉にはショックを受けた。
それは三杉にとって経験した事の無い不思議な感覚だった。
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0ch BBS 2007-01-24