※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【この借りは】Another-CU_1【必ず返す】


[655]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/02(金) 15:07:31 ID:???

さらにシーザーが話を続けるのを、三杉はじっくりと刻んだ。

シーザー「これらを全て鍛えていたら、非効率なのは言うまでもない上に悪影響も甚大となる。
      必要な時に、必要な場所に、必要な種類の筋肉を、必要な量だけつけるのが正しいトレーニングだ…
      解るだろうが、ウェイトトレーニングに限定してねえからな。
      目的のない、具体的でない、知識のない無軌道なトレーニングは怪我をし易い身体を造るだけと知れ。」
省31

[656]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/02(金) 15:09:08 ID:???

三杉(例えば強いシュートを撃つ℃魔考えた時、必要な要素が何かと考えれば…)

仮定として、最も単純に下半身だけのモデルであっても…軸足を固定する強さ、蹴り足を後ろへ振り上げる為の
関節と筋肉の柔軟性、体勢を持続させる身体の芯筋、蹴り足を振り下ろす速度…と言った要素が見つかるだろう。
シュートだけを考えるならばこれらだけを鍛え、または柔軟性を上げるのが最も効率が良い。
これが『必要な場所に、必要な種類の筋肉を』という事だろう。
省22

[657]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/02(金) 15:10:17 ID:???

それから二週間程の練習はウォーキングが主体であったと言って過言ではなかった。
はじめは誰もが腿裏を利用した歩き方に慣れず、気を緩めるとすぐに爪先歩きとなってしまったが…
幸いにもスペルマンが良い見本として居てくれた為、一週間もした頃には違和感が消え始めた。
ボールを使った所謂サッカーの練習においても、歩き方や走り方を変えるよう意識したが、
これは流石に難しくて中々慣れる事は無かった。 省45

[658]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/02(金) 15:11:28 ID:???
一旦ここまで〜

[659]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/02(金) 19:55:14 ID:???

[ エピソード ―カンピオーネサイド― ]

私、宇佐見蓮子は現在UAEと呼ばれる国に来ている。
そして何故だか、とある球技スタジアムのベンチで雑用みたいな事をしている。

「いけ、シニョーリ!」「ヘヘン、まっかせなー!」「こっちだ!!」

このスタジアムの中央部分では、カンピオーネというチームと…確かこの国の代表チームがサッカーをしている。
UAEに来る前は私はイタリアに居た。 カンピオーネの人達も一緒だった。 省40

[660]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/02(金) 19:56:14 ID:???

以前にメリーと話した事がある。
境界とは何か、境界は何処にあるか、境界が視えるとはどういうことか…

メリーは言っていた。
境界が見えない≠ニ言うのは、その境界が必要で無い=A無くても困らない≠ゥらだって。
逆に見える≠ニ言うのは必要≠ナ無いと困る≠ゥらだって。
メリーは『どんな人間にも、それが必要ならば境界は見えるかも知れない』と言っていた。
そして『私の境界を視る力も、それが必要だから存在しているんだと思う』と言っていた。
省46

[661]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/02(金) 19:57:17 ID:???

こういう事を考えるのは、メリーの手掛かりを何も掴めていない証拠でもあるけれど…ね。


ピイィィィィィィィィ!!!!

あっ、まただ。 また彼、アルシオンが一つの境界を越えた。
初めて会った時…そう、メリーが消えた時、彼も私達と同じ場所に居た。
あの時≠フ前にも彼は深くて暗い目をしていたが、以降のそれは尋常ではない。
彼には人間離れしている所がある。
それは以前、彼の幼少時代(と聞いている)のスポーツテスト風景を解析をした時に判っていた事だ。
省15

[662]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/02(金) 19:58:45 ID:???

シニョーリ「へへっ、勝った勝ったぁー! ちょろかった!」

クスタ「…ドリブルもシュートも見事でした。 けれどシニョーリ、余りにパスが少なかったとは思いませんか?」

シニョーリ「いやいやいや、勝つ為の最善のプレイをしただけ! チームの方針に沿ってるよ!」

クスタ「だからお前は最後まで体力が…」

フィッツウォルタ「………」

今回もあの二人は変わらぬやり取りをしている。
クスタもよく諦めずにシニョーリへ説教し続ける物だと思う。
省18

[663]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/02(金) 20:00:27 ID:???

ヘルマー「よっ、お疲れ。 ほら汗ふけよ、風邪ひくぞ。」 ポイ

フィッツウォルタ「えっ…ああ、ありがとう。」

ヘルマーが投げてくれたタオルを掴み、ボクは顔を拭う。
トーマス・ヘルマー…月が明けてすぐにユブンタイが紹介してきたチームメイト。
彼はASローマでもチームメイトだったが、奴等の筋の選手だったとは全く気が付かなかった。
ミルチビッチもそうだ…思えばローマというチームは相当異色であったんだなと、今更に驚きを覚える。
省37

[664]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/02(金) 20:01:28 ID:???

ナムリス「相変わらず無愛想だなあ。 まあいいけど…ヘルマーも言っていたが汗はちゃんと拭えよ。」

ヘルマー(ペッ)

フィッツウォルタ「………」

色々と不可思議な事も多い。
あれほど野心的で力強さを示していたユブンタイの父が急逝し、トントン拍子で息子のヤツが後を継いだ。
チームのバックアップ体制は全くと言って乱れる事がなかった。
ユブンタイの父がオイルメジャー…世界的にも大物であった事はボクでも知っている。 省26

[665]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/02(金) 20:04:28 ID:???

ヘルマー「なあ…  どうしたよ? 何にもかんにも納得言ってねえって顔しているぜ?」

フィッツウォルタ「ああ…それは当たり前さ。 でもキミが心配する事じゃあないよ。」

ヘルマー「ローマじゃあ無遠慮に、他人の見る目もきにせず毒舌吐いてたお前がねえ…
      押し黙ってるなんて、らしくないんじゃねえのー?」

フィッツウォルタ「ふふっ……………そう、そうかもね…」
省20


名前

E-mail



0ch BBS 2007-01-24