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【愛が】黄金のジノ10【欲しい】
[672]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI
:2012/05/16(水) 02:55:56 ID:???
太一「……………………………………」
友達…………………一体誰が?
自分の思いを犠牲にし、そうでないと成り立たない関係を、友達だと呼べるのか?
太一「…………そうだな。試合も近いから、カリカリしちまった。悪いな、ヤマト。空。」
太一は、後ろを向いた。
泣き出す寸前の、情けない顔。これだけは見られたくなかった。
太一「ライブ頑張れよ、ヤマト。」
太一は駆け出した。
……錆び付いたフェンスを越え、落書きの跡を見て………高架下から続く坂道を走る。
太一「……………ッ!」
胸に残る苦い感情。沢山の後悔。関係をぶち壊した要因は、確実に自分にもあるという自責の念。
太一「………俺こそ、タケルに合わせるツラがねぇじゃねーか………」
ヒカリにしても……身近な人間がおかしくなったという理由も、自分にあるのではないだろうか………
太一「何が大人だよ、畜生…………!」
ただの背伸びが、周りの人間を救いようなく傷つけた。空の責任なんかじゃない。全て自分の責任だ。
自宅に帰った太一を迎えたのは、ヒカリだった。
ヒカリ「お兄ちゃん、お帰り。」
極上の笑顔を見せるヒカリ。
太一「ヒカリ…………」
ヒカリ「お兄ちゃん、何で泣いてるの?」
太一「…………え?」
太一は、慌てて鏡を見たが……どこにも涙の跡はない。
太一「………ヒカリ?」
ヒカリ「お兄ちゃん、私ならお兄ちゃんを泣かせないし、いつでもお兄ちゃんを見てるよ?
私はお兄ちゃんが一番大切で、お兄ちゃんさえいれば、あとは何もいらない。」
天使のような笑顔を見せるヒカリ。本能的に危ないものを感じた太一だが、ヒカリから目が離せない。
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0ch BBS 2007-01-24