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キャプテン森崎外伝スレ10


[559]もう1つの野望:2013/01/10(木) 06:19:01 ID:YeiIWiWw
賀茂「もう1つの野望だぁ!?」

サングラスに隠れ、片桐の表情は見えない。

片桐「一つの野望は言わずもがな。日本代表の活躍です。……私たちの時代はアジア予選すら、勝ち抜けなかった。
それが彼ら『ゴールデン・エイジ』はどうです。アジア予選を勝ち抜くどころか、ワールドユースで優勝し、
挙げ句にはワールドカップでも優勝してしまった」

賀茂「嬉しいことじゃねえか」

片桐「もちろんですよ。当然、選手たちが讃えられるべきではあるが、
そこに私たちの助力もいくばくあったかと思うと、誇らしい気持ちになれる。
ですがね、いささか唐突過ぎた。あまりに一足飛びすぎて、拍子抜けな気分に陥ってしまったのはたしかです」

賀茂「だが、これで終わりじゃないだろう。2年後にはまたワールドカップがやってくる。その4年後には、初の自国開催だ。
そこで優勝できるよう、バックアップしていくのが俺たちの仕事じゃないのか」

片桐「その通りです。この快挙を、大空翼や森崎有三らの突然変異だけで終わらせることなく、
次世代につなげていくことがこれからの私たちの仕事となるべきことなのでしょう」

賀茂「が、おまえはその気が起きないんだな。つまりは、飽きてしまった、と」

片桐「ありていに云えば、ね」

なんのことはない。要するに親から会社を引き継ぎ、金持ちになったということなのだろう、と賀茂は理解した。
誰だって楽はしていたい。いくら好きなこととはいえ、目標が一段落した時にふっと立ち止まり周りを見渡せば、金が溢れている。
そちらの道に歩みを変えたいと思うのも無理らしからぬことなのだろう。
もう一つの野望というのも、片桐財閥を世界一の企業に成長させたいなどという類のものなのだろう。



0ch BBS 2007-01-24